『飼い主が立ち上がった途端』犬が吠える心理とは?
あなたがイスやソファから立ち上がった途端、愛犬が突然吠えてきて驚いたことはありませんか?何をしたわけでもないのにどうして?と思ったことでしょう。そのときの犬の心理をご紹介します。
1.単純に驚いたから
例えばウトウトとまどろんでいるときに、すぐ横で誰かが動くと多少なりとも驚きますよね。それは犬にとっても同じです。
起きているときであればそうでもありませんが、犬が眠っているときに飼い主さんがスッと立ち上がると驚いて反射的に吠えてしまうことがあります。人間でいうと「え!」「わぁ!」と声が出てしまう現象に近いでしょう。
このように驚いて思わず吠えてしまった場合は、周囲を確認し何事もないと判断すればまた眠りにつくはずです。
2.良いことがあると期待している
飼い主さんが立ち上がった途端に犬が吠える理由に「何かを期待しているから」ということが挙げられます。『ごはん』『散歩』など、犬が楽しみなことが起こるかもしれないと期待し、その期待が興奮に繋がり吠えてしまうのです。
犬はルーティンを好む動物。あなたが立ち上がった時間が、普段のごはんや散歩の時間と近かったのかもしれません。ずっと飼い主さんの動向を目で追っていると立ち上がったため「そろそろですか!?」と期待して吠えているのでしょう。
3.構ってほしいから
吠えることは犬にとって自分の意志表示をする手段のひとつです。ですので、ちょうど飼い主さんが立ち上がるのを確認し「今だ!チャンス!」とばかりに吠え、気を引こうとしているのです。
案外と犬は飼い主さんの様子をよく観察しているので、立ち上がった瞬間に即座に吠えてアピールします。そのときの犬の表情はキラキラと期待に満ちており、尻尾を振るなど体が反応しているでしょう。
4.不安や恐怖を感じている
立ち上がったときに犬が「ワンワン!」と吠えたとき、もしかするとあなたに不安や恐怖を感じているのかもしれません。なぜなら犬が飼い主さんを脅威と認識している場合、立ち上がる動作を自分にとっての攻撃のサインと捉えて吠えることがあります。
愛犬に近づくと一層吠えがエスカレートしたり、後ずさりして距離を保とうとする場合は、不安や恐怖の対象があなたである可能性が高いでしょう。何か怖がらせることをしていなかったか、言動を振り返ってみてください。
そして愛犬との信頼関係を再構築する必要があります。積極的にスキンシップを図ったり、愛犬の気持ちに寄り添うことを意識してコミュニケーションを取ってください。徐々に警戒心がほぐれていくはずです。
改善策は?
飼い主さんが立ち上がったことに驚いて反射的に吠えてしまった場合は、さほど気にする必要はないでしょう。ただ繊細な犬にとっては何度も起こるとストレスとなるため、日頃の動作をゆっくりするよう意識してみてください。
期待や甘えから吠えてしまう場合には少し注意が必要です。毎回応えていると要求が通るまで吠え続けることを止めない可能性もあります。そうなるとエスカレートする一方なので、あえて無視をして吠えるのを止めたら要求に応える…これを繰り返しましょう。
犬が不安や恐怖から吠えているのであれば、決して無理に近づかないでください。パニックになり噛みつくなど攻撃を受ける可能性もあります。時間をかけて信頼を取り戻す以外に根本的な解決はありません。今一度愛犬との関係性をじっくり見直してみてください。
まとめ
飼い主さんの動きに反応して、犬が吠えることは決して特殊なことではありません。頻度や吠える声のボリューム、そのときの愛犬の様子によって、なぜ吠えているのかを探ってみる必要があります。
その上で適切な対応を取り、お互い居心地の良い関係を気付いていきましょう。まずは日頃から愛犬をよく観察し、気持ちに寄り添った対応を心がけてみてくださいね。