ご飯を前にして興奮してしまう犬たち
ご飯がもらえるとわかった途端、興奮して飛び跳ねたり走り回ったり、立ち上がって飼い主の足にしがみついたりと興奮状態になる犬は珍しくありません。
犬にとってご飯とは、生きる上で命を繋ぐ重要なものなので、動物の本能として「何かを食べられる」という行為に対して大きな喜びを感じるのです。
また、現代のドッグフードは多くの改良を重ね、味も高品質なものが多くあります。そのため、美味しいドッグフードにありつける時間は、犬たちにとって興奮するに値する大切な日課なのでしょう。
犬がご飯を前に『興奮状態』になっているときのNG行為4選
犬がご飯を前に興奮状態になることは珍しくありません。しかし、飼い主の対応が間違っていると、興奮を助長させてしまい、窒息や消化不良といったトラブルを招くリスクが懸念されます。ここでは犬が興奮状態になっているときのNG行為を確認しましょう。
1.一緒になって騒いだり慌てたりする
犬が興奮している様子を見て、一緒に「やったね!」と騒いだり、「興奮しないで!」と慌てたりするのはやめましょう。
飼い主のその様子を見て、犬たちは余計に興奮を助長してしまい、無駄な体力を消耗したり、早食いによる窒息や消化不良を招きやすくなります。
2.大声で怒鳴りつけるようにコマンドを指示する
興奮している犬に対して「お座り」「待て」などのコマンドを出す行為は間違っていません。しかし、興奮している犬に聞こえるようにと大声で怒鳴りつけるようにコマンドを出す行為は控えてください。
興奮状態の犬を大声で怒鳴りつけてしまうと、余計に興奮を助長させる原因となったり、「叱られた!」と反感を買い、吠えるなどの問題行動につながる恐れがあります。コマンドを指示するときは、ジェスチャーと冷静な声で指示を出しましょう。
3.興奮状態の犬を見て笑顔を向ける
ご飯を前に興奮している愛犬の様子は、どこか子どものように素直で可愛らしさを感じますよね。うっかり興奮している犬を見て笑顔を見せてしまうと、自分の行動に飼い主が喜んでくれたと勘違いし、次回からも興奮した様子を見せてしまう犬もいます。
興奮状態の犬には冷静な対応が求められます。笑顔を向けるのではなく、普段通りの表情を心がけ、落ち着いてコマンド指示を出しましょう。
4.興奮状態のままご飯を与える
興奮状態になった愛犬を見て、急いでご飯を差し出していませんか。興奮状態のままご飯を食べてしまうと、先ほども紹介したように窒息や消化不良などのリスクを招きかねません。
したがって、興奮状態のままご飯を与えることは避けて、一度、愛犬を落ち着かせてからご飯を与えるようにしましょう。
犬がご飯を前に興奮しているときの対処法
犬がご飯を前に興奮しているときは、そのままご飯を与えてしまうと、早食いによって窒息や消化不良を招く恐れがあり、大変危険です。したがって、一度冷静さを取り戻させましょう。
普段から「お座り」「待て」「ふせ」などのコマンドトレーニングを行い、興奮している最中でもきちんと指示に従えるようにしましょう。
ご飯を前に興奮していても、普段からコマンド指示に従う習慣が身についていれば、飼い主の指示に従い、きちんとお座りの姿勢でご飯を待つことができ、落ち着きを取り戻すこともできます。
このとき、必要以上に「待て」させてしまうと、いざ許可をもらった時に勢い余って早食いしてしまう恐れがあります。必要以上の「待て」はさせず、落ち着きを取り戻したら速やかにご飯を与えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬がご飯を前に興奮状態になっているときは、興奮を助長させるような行動は控え、落ち着きを取り戻させるコマンド指示で対応しましょう。そのためにも、日頃からコマンドトレーニングを行うことが大切ですよ。