犬がみせる『野性的な行動』11つ 本能による仕草の理由や対処法をご紹介

犬がみせる『野性的な行動』11つ 本能による仕草の理由や対処法をご紹介

犬は飼育犬になっても、生活の中で野生のなごりと思われる姿をみせます。この記事では、犬がみせる野生的な11つの行動と、本能による仕草の理由や対処法を合わせてご紹介します。

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犬がみせる野生的な11つの行動

ロープを引く犬

愛犬と暮らす中で、「この行動は一体何?」と思われるものは野生本能からくるものかも知れません。ここでは、犬がみせる野生的な行動を11つご紹介します。対処にお悩みを持つ方も、ぜひチェックしてみてください。

1.吠える・うなる

犬が吠えたりうなったりするのは、野生のなごりからくる行動だといえます。サイレン音に反応をして「ワオーン」などと遠吠えをするのも野生本能のひとつと考えられ、離れた仲間とコミュニケーションを取っているのだと勘違いしている可能性が高いです。

吠えたりうなったりする理由はさまざまですが、病気やケガを訴えるものでなければ「要求には応じない」という一貫した態度を取りましょう。

いずれも興奮状態であるため、むやみに近づくと噛み付く可能性もあり危険です。吠えるのをやめたら「よし」と褒めて、今後は興奮する前に「まて」「おすわり」などとクールダウンさせるようにトレーニングを重ねてみてください。

2.掘る

穴を掘る犬

地面を掘るだけでなく、床やタオルの上などで犬が掘るしぐさをするのも野生的な行動のひとつです。穴を掘るのは獲物の捕獲や、外敵から身を守るための隠れ場所を作るためだといわれています。

また、食べ物を隠すのも食料の確保のためであることが多く、メス犬であれば出産や育児のために巣穴を作ることもあります。室内で犬が穴を掘る行動をみせたら、その目的が何なのかを探ってみましょう。

暇つぶしやストレス発散のために、勢いよく穴を掘ることもあります。クッションやカーペットなどがボロボロになるのを防ぎたい場合は、その場所への行動を制限し、穴を掘ってよい場所と分けるとよいでしょう。

3.噛む

犬が噛むのも、狩りや防護など生きるために不可欠な野生本能からくるものです。犬が物を噛んで振り回すのも野生的な行動だと考えられます。

子犬の場合は、歯が生え変わる際のむず痒さから物を噛むことが多いですが、その行為を放置すると成犬になっても噛み癖がついてしまうので注意しなければなりません。

噛んでよいものは犬用のおもちゃに限定させ、噛む行為により興奮状態に入らないように、適度にクールダウンをさせながら遊ぶようにしましょう。

4.物を隠す

おもちゃに囲まれる犬

犬が物を隠すのも、野生的な行動のひとつとして捉えられます。食べ物であれば、「食料を確保する」という本能的なものが絡んでいることが多いです。

大きな問題はありませんが、不衛生であればそっと取り除き、今後は食べ切れる量を与えるように心がけましょう。

また、お気に入りのおもちゃや飼い主の持ち物などを隠すのも、野生本能が関係する行動のひとつです。隠した場所が犬にとって落ち着くテリトリーとなっている可能性があるので、そっと見守ってみてください。

5.体をこすりつける

犬が体をこすりつける多くの場合は、自分のニオイをつけたり、好きなニオイを自分の体に付着させるためです。飼い主さんに体をこすりつけるのは、愛情表現のひとつだと受け止めてみましょう。

ただ中には、皮膚炎やダニ・アレルギーなどからくる痒みが原因である場合もあります。体を頻繁にこすりつける場合は、よく観察をしたうえで動物病院に相談をしてください。

6.追いかける

ボールを追う犬

犬が動くものを追いかけるのは、狩猟本能が残っている証拠です。獲物を追いかけて捕獲するという目的があり、家庭犬がボールやフリスビーを追いかけるのも野生的な行動のひとつだと考えられます。

犬は狩猟本能を満たされるとストレス発散につながるため、楽しい遊びのひとつとして取り入れるのがおすすめです。

7.ニオイを嗅ぐ

犬は優れた嗅覚を持ち、ごくわずかなニオイからでも情報を得ることができます。散歩中に犬がニオイを嗅ぎ回るのも本能的な行動のひとつで、ほかの犬とコミュニケーションを取り合っていることも多いです。

犬にとってニオイを嗅ぐのは刺激的な体験となるため、時間が許す限りニオイを嗅がせてあげましょう。

8.舐める

母犬が子犬を舐めたり、仲間同士で舐めたりなど、犬はさまざまな場面で野生的な行動をみせます。飼い主を舐めるのは愛情表現のひとつだといわれていますが、要求がある場合は応じずに対処するのが大切です。

また、犬が特定の場所を執拗に舐める場合は、ケガや皮膚病、体調不良などが隠れている場合もあります。

9.尻尾を振る

笑顔の犬

犬が尻尾を振るのも、喜怒哀楽などの感情を表す野生本能からくるものです。尻尾の高さや振り方により心理状況が変わるため、愛犬の気持ちを伺うツールとして利用できます。

ただし、ボディランゲージは尻尾の振り方だけでなく、表情や体の姿勢などを含めて総合的に判断するのが大切です。

10.マーキング

犬がマーキングをするのは自分の存在をアピールしたり、縄張り意識を主張したりといった野生的な行動のひとつです。犬同士のコミュニケーションツールでもありますが、散歩中に電柱や他人の家の前などにマーキングをする場合はニオイが残らないように水で流すなどの対処を行いましょう。

もし家の中でマーキングをしたら、ニオイが残らないように徹底的に排除を行います。トイレは室内の決まった場所で行うように習慣づけるなどの、トレーニングも合わせて行うのが大切です。

11.寝る前にくるくる回る

なぜか犬が寝る前になると、くるくる回るような行動を目撃したことはないでしょうか。これは犬が寝床を作る際の行動のひとつと呼ばれ、家庭犬であれば毛布やタオルを自分にとって寝やすいように整えているのでしょう。

ちょっと不思議な犬の行動ですが、安全確認を行っている場合もあるので、くるくる回っているときは声をかけずに見守ってあげてください。

まとめ

走る白い犬

犬がみせる野生的な行動は、日常のさまざまな場面でみることができます。過度に吠えたり攻撃的な態度を取ったりする場合はコントロールをする必要がありますが、すべてを制限することはありません。

犬の本能を理解し尊重しながら、共存できる方法を探っていくことが大切です。

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