ペットロスの症状が重症化しやすい人の特徴は?
犬は私たち家族の一員として、精神的にもとても近しい距離にいる存在です。そんな犬が亡くなってしまうと、家族の一員を亡くした深い悲しみからペットロスになる人は多くいます。
しかし、ペットロスは人によって症状の差が大きく分かれます。以下の特徴を持つ人は、ペットロスが重症化しやすいので注意が必要です。
- 犬と過ごす時間が日常的に長かった人
- ひとり暮らしで共に暮らす家族が犬だけだった人
- 責任感が強く自責の念に駆られやすい人
- 突然の不幸により犬を失ってしまった人
犬に依存心が強い人ほどペットロスは重症化する傾向にあります。また、もともと責任感が強く、真面目な性格の人もあらゆる自分の行動を振り返り自責の念に駆られる傾向がみられます。
さらに、事故や急病などによって突然愛犬を失ってしまった人は、心の整理がつかずに愛犬の死を受け入れられず、ペットロスに陥りがちです。
周囲にこのような状況の人がいる場合は、周りがサポートしてあげることも大切になります。
犬の飼い主が『ペットロス』になっているときの症状5選
犬の飼い主がペットロスになっているとき、以下のような症状がみられます。現在ペットロスに陥っているのでは、と薄ら自覚のある方や、周りにペットロスと思われる症状が現れている人と照らし合わせてチェックしてみましょう。
1.食欲不振や不眠
ペットロスになっている人は、食欲が湧かなかったり食欲があっても物を食べる気力がないといった食欲不振に陥りがちです。反対に、突然食欲が増幅して暴飲暴食してしまうケースもあります。
また、愛犬が亡くなったことを受け入れられず、なかなか眠りにつくことができなくなる不眠症状が出る人もいます。不眠状態が続くと精神面にも身体的にも影響を与えるので、注意しましょう。
2.突然強い悲しみに襲われて涙が出る
ペットロスに陥っている状態では、情緒が不安定になる特徴もみられます。少し元気を取り戻したと思えば、突然深い悲しみに襲われて涙がボロボロと出てくる、という症状がみられる人も多いでしょう。
ペットロスは、一般的に否認(ペットの死を受け入れられない)から入り、怒り、現実逃避、抑うつ状態、最後にペットの死を受け入れる受容段階に入ります。
否認から抑うつ状態までの間は情緒が不安定になりやすいため、自分の気持ちやペットの死と少しずつ向き合い、時には誰かにサポートしてもらうことも重要です。
3.無気力状態に陥り興味関心が薄れる
ペットロスの特徴として、何もやる気が起きない無気力状態に陥る症状が挙げられます。大切な存在を失ったことで何事に対しても興味関心が薄れ、何か行動に移そうという気力が失われてしまうのです。
この症状が悪化してしまうと、引きこもりがちになり、余計にペットロス症状が悪化したり、仕事にすら行けなくなり、生活に支障をきたすといった危険な状態に陥る恐れも懸念されます。
4.集中力が低下して日常生活に支障をきたす
ペットロスに陥った人がみせる症状として、無気力・無関心状態がありました。この状態の人は、集中力が低下する傾向もみられるため、日常生活のあらゆる場面で支障をきたすケースがみられます。
例えば、今までは起こさなかったようなミスを職場で連発したり、他人の話が耳に入ってこなかったり、注意力が散漫してしまい事故や怪我のリスクが高まるといった危険性が懸念されるでしょう。
5.下痢や便秘、頭痛や肩こりなどの体調不良
ペットロスに陥っているときは、精神的に調子が最悪な状態です。精神面は、時に身体面にも悪影響を及ぼすことがあるため、ペットロスになっている人の中には下痢や便秘といった消化器系の体調不良や、頭痛や肩こりといった症状が現れている人も多くいます。
ペットロスと向き合うために試してみたいこと
ペットロスは簡単に抜け出せる症状ではありません。自分が愛犬の死と向き合い、自分の感情とも向き合い、時には周りのサポートを受けながら愛犬の死を受け入れる段階まで、無理せず気持ちを持っていくことが大事です。
- まずは我慢せずに感情を表に出す
- 信頼できる家族や友人に話を聞いてもらう
- ペットロスに関する相談窓口やカウンセリングを利用する
- 愛犬の思い出を振り返る
- 愛犬の供養を行う
人によっては悲しみを隠そうと自分の感情を見て見ぬふりする人がいますが、これは逆効果です。まずは我慢せずに感情を表に出し、悲しい時は思い切り泣いたり、時には誰かに話を聞いてもらうことも大切でしょう。
こうして自分の気持ちと素直に向き合うことで、徐々に愛犬の死を受け入れられるようになります。最後に愛犬との思い出を振り返りながら、少しずつ無理なく自分のペースで愛犬の死と向き合っていきましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬の飼い主がペットロスになっているとき、自分の感情と適切に向き合わなければ重症化する恐れがあります。周りのサポートも受けながら我慢せずに自分の感情を吐き出すことで、ペットロスと向き合うことができるでしょう。