犬が生理になったときにみせるサイン
1.しきりに外陰部を舐める
犬がしきりに外陰部を舐めるのは、生理になったときにみせるサインです。
つい“舐めちゃダメ!”と言いたくなってしまうかと思いますが、叱っても注意してもやめることはありません。
舐めることで外陰部(皮膚)に悪影響を及ぼすことがあれば、マナーパンツを履かせてあげましょう。
しかし、マナーパンツを器用に脱いでしまう犬もいます。噛みちぎり、破片を飲み込んでしまう恐れもあるため注意が必要です。
筆者の愛犬も生理になるとしきりに外陰部を舐めるのですが、外陰部の先の方の皮膚が黒ずんでしまうことがあります。
生理が終わる頃には舐めることも減りますし、黒ずんでしまった皮膚も時間が経てばピンク色に戻ります。
心配であれば獣医師に相談し、治療が必要かどうか判断してもらいましょう。
2.外陰部からの出血がある
犬が生理になると、外陰部からの出血があります。
ベッド、ブランケット、クッション、ソファーなどの布製品に血が付いていることで気づくことがあります。床にポツンと血が落ちていることもあります。
生理による出血なのか膀胱炎による出血なのか、それとも子宮内膜症による出血なのかは、犬と30年暮らしてきた筆者でも判断が難しいです。
例えば、暑さから水を多く飲むようになると同時に外陰部からの出血もあったため、“子宮蓄膿症なのではないか”と疑ったこともあります。
前回の愛犬の生理がいつだったのかを把握しておくと、生理なのかそれ以外の要因による出血なのかを判断しやすくなります。いつだったか忘れてしまった場合や心配な場合には、獣医師に診てもらうと安心でしょう。
3.外陰部がふっくらと腫れる
外陰部がふっくらと腫れるのは、犬が生理になったときにみせるサインです。
普段の外陰部の状態をしっかり把握しておくことができれば、ふっくらと腫れてきたことに気づきやすくなります。
しかし、普段の外陰部の大きさと生理になったときの腫れのある状態での大きさにあまり変わりがないように感じられることもあります。
犬が生理になったときの症状がみられる期間はどれくらい?
発情前期
外陰部の腫れ、外陰部からの真っ赤な出血があるのは、発情前期です。
期間の平均は1週間程度ですが、もっと短い期間で終わってしまう犬もいます。また、1カ月ほど続く犬もおり、個体差があると言えます。
発情期
発情期である期間の平均は10日間程度です。もっと短い期間で終わってしまう犬もいます。また、1カ月ほど続く犬もおり、個体差があると言えます。
発情期から数日が経つ頃には、外陰部の腫れが治まったり、出血の量が少なくなったり、出血の色も真っ赤ではなく薄いピンクになるなどの変化が見られるようになります。
愛犬が生理になったときの適切な対処法
愛犬が生理中であるときは、他の犬との接触をさせないようにしましょう。相手の犬がオス犬であろうとメス犬であろうと、トラブルの原因になりやすいです。
とくに相手の犬がオス犬である場合、執拗に追いかけ回されたり、攻撃されたりすることがあります。
また、発情中であるメス犬のフェロモンによって興奮したオス犬同士で大喧嘩になってしまうことがあります。周囲のトラブルの原因になってしまうこともあるのです。
トリミングサロンを利用するときは、愛犬が生理中であることを必ず伝えましょう。配慮してもらえる場合もありますし、お断りされる場合もあります。
また、動物病院を受診されるときは、車の中で待機したり、クレートから出さないようにしたりなど、愛犬にも周囲にも配慮しましょう。
まとめ
犬が生理になったときにみせるサインを3つ解説しました。
- しきりに外陰部を舐める
- 外陰部からの出血がある
- 外陰部がふっくらと腫れる
出血が止まった後も、まだ生理中であることがほとんどです。陰部を清潔に保つようにお手入れをしてあげましょう。他の犬との接触は、出血が止まってから1カ月ほど経てば安心でしょう。