犬が留守番に不安を感じるのはなぜ?
留守番することに苦手意識を感じている犬は多くいます。外出前の飼い主の様子を見て「出かけるんだ」と気配を察し、ソワソワと落ち着きのない行動をとる犬も少なくありません。
犬が留守番に不安を感じる理由はさまざまですが、主な理由は「ひとりぼっちの間に怖いことが起きたらどうしよう」「飼い主さんがいないのは寂しい」といった心細さや寂しさが原因です。
したがって、なるべく安心して過ごせる環境を整えてあげたり、寂しさや不安を感じさせる暇をなくしてあげるような工夫を取り入れることが愛犬の負担を軽減するためには重要でしょう。
犬が不安に感じる『留守番環境』4選
では、犬たちはどのような留守番環境に不安を感じているのでしょうか。
1.いつもとは部屋の環境に違う点がある
犬は過ごし慣れた環境に安心感を覚えます。そのため、ひとりぼっちの留守番中にいつもとは違う点があるだけでも不安が増幅してしまうのです。
例えば、部屋の明るさが違ったり、自分の寝床の位置が変更されていたり、いつもはあるものがなくなっていたりすると不安になりがちです。なるべく普段、飼い主さんと一緒に過ごしている時と同じ環境を整えましょう。
2.外からの騒音が耳に入りやすい
犬は自分のテリトリーに聞き慣れない音や見知らぬ相手の出す音が入ってくることを嫌います。なぜならば、そうした外の音に対して強い警戒心が働いてしまうからです。
外の騒音が聞こえやすい環境や道路に面した部屋で過ごしていると、留守番中、常に外からの物音に警戒しなければなりません。
常に「誰かが襲ってきたらどうしよう」「この音、何!?」と不安を抱えているとストレスになってしまうので、なるべく外からの音が聞こえにくいような工夫を取り入れてあげましょう。
3.暇な時間を紛らわす手段が用意されていない
留守番中、犬は自分でスマホやテレビを観て時間を過ごすことはできないので、飼い主が暇を潰せるようなアイテムや環境を用意してあげることも重要です。
暇な時間を紛らわす手段が用意されていないと手持ち無沙汰になり、余計に寂しさ、退屈によるストレスが蓄積されてしまいます。不安を増幅する要因となり得るので、なるべくおもちゃなどの暇を潰せる手段を用意してあげましょう。
4.留守番前に外出する気配を匂わせる
留守番環境とは異なりますが、お留守番前に飼い主が毎回同じルーティンをとっていたり、「寂しいよ〜!」と大袈裟に寂しがる様子を見せてしまうと、犬は「お留守番しなくちゃいけないんだ」と察してしまいます。
また、大げさに飼い主が寂しがったり心配する様子は、犬から見て「やっぱり留守番は一大事なんだ」とさらに不安を煽ってしまうので、なるべく気づかれないようにサッと外出しましょう。
留守番中を安心させるために飼い主が事前にすべきこと
留守番中、愛犬を安心させるために飼い主はどのような準備ができるのでしょうか。
- 昼寝に移行できるように留守番前にたくさん体を動かす
- なるべく外出することを悟られないように外出準備を整える
- 明るさや生活音をいつもと同じ環境に整えておく
- 外の雑音予防に聞き慣れたテレビ音や音楽をいつもの音量でつけっぱなしにする
- 安全面に配慮して危険なものは手の届かない場所に片付けておく
- 犬が快適だと感じる温度や湿度に調整する
- 暇を潰すためのおもちゃや知育玩具を用意しておく
- 水は多めに用意して、トイレシーツは新しいものに替えておく
以上のように、犬が安心して快適に過ごせるような環境づくりや、愛犬が退屈を感じないような過ごし方を留守番前にさせることで、留守番に対する不安を軽減することができます。
まとめ
いかがでしたか。犬が不安を感じる留守番環境で長時間、留守番させてしまうと、強いストレスや恐怖から留守番に対して苦手意識が強まってしまいます。今回紹介した飼い主が事前にすべきことを参考に、愛犬が安心して留守番できるような環境を整えましょう。