犬が食べても大丈夫な『春の野菜』5選 注意すべき与え方や適正量まで解説

犬が食べても大丈夫な『春の野菜』5選 注意すべき与え方や適正量まで解説

春に旬を迎える野菜の中には、犬と一緒に楽しめる野菜も多くあります。しかし、与え方や与える量には注意が必要です。本記事では、犬が食べても大丈夫な『春の野菜』を紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が食べても大丈夫な『春の野菜』5選

春の草花の中に犬

春に旬を迎える野菜の中には、犬が食べても問題のない野菜も多くあります。しかし、与え方や与える量には注意してください。ここでは犬が食べても大丈夫な春の野菜と、適正量や注意すべき与え方を解説します。

1.キャベツ

キャベツは犬にとっても安全に食べられる野菜の1つです。ただし、芯のついたまま与えてしまうと、喉を詰まらせたり消化不良を引き起こしてしまう恐れがあるので与えないようにしてください。

また、与えすぎてしまうと消化器症状を引き起こす原因にもなります。1日に与える量は、小型犬が葉1枚程度、中型犬は葉2枚程度、大型犬は葉3枚程度にとどめておきましょう。

2.さやえんどう

さやえんどう

さやえんどうは、筋をとって加熱することで安全に食べられる春の野菜です。ドッグフードのトッピングなどにも最適でしょう。

しかし、前述したように加熱せず、生のまま与えてしまうと消化不良を引き起こす恐れがあります。また、一度にたくさん与えてしまうと、早食いによって窒息を招く危険もあるので与え方には十分気をつけてください。

与える量は、1日の最適カロリーのうち約10%を目安にしましょう。過剰摂取によって腎臓病のリスクが高まります。

3.たけのこ

春の野菜といえば、たけのこを思い浮かべる人も多いでしょう。たけのこは、加熱してアクを抜いた上で、皮を剥いてから与えてください。細かくカットしてあげなければ消化不良を引き起こすため、消化しやすいように刻んであげましょう。

また、与える量はほんの少量程度が目安です。与えすぎてしまうと、消化不良を引き起こします。また、子犬や老犬の場合は、消化器機能に負担を与える恐れがあるので、与えることは避けるべきです。

4.アスパラガス

アスパラガス

春の野菜・アスパラガスも適切な処理を行うことで食べさせることは可能です。しっかり加熱をして与えることが重要で、加熱せずに与えてしまうとアルカロイドという中毒性物質により、体調を崩してしまう恐れがあります。

また、犬が食べやすいように、アスパラガスの穂先の部分を選んで与えてあげると良いでしょう。大量に与えてしまうと中毒症状を引き起こしやすくなるので、ほんの少量のトッピング程度が目安です。

5.菜の花

菜の花は春の代表的な野菜の1つですが、与える際は必ず茹でてシュウ酸を少しでも減らした状態で与えてください。与える量は、小型犬が30g程度、中型犬が70g程度、大型犬は130g程度が目安です。

また、菜の花にはゴイトロゲンという抗甲状腺物質が含まれているため、甲状腺に疾患を持つ犬は避けてください。与えてしまうと、甲状腺機能が低下する恐れがあります。

春の野菜を与える際は犬の健康状態とも相談を!

診察を受ける子犬

春の野菜には犬に食べさせられるものが多くありますが、中には疾患を持つ犬にとっては危険な成分を含む野菜もあります。

例えば、菜の花は甲状腺疾患を持つ犬に適していませんし、ふきのとうは肝障害を引き起こす危険があるため、肝臓に疾患を持つ犬は避けるべきです。

以上のように、持病によっては相性の悪い野菜もあるので、持病を持つ犬の飼い主さんは、新しい食材を与える前にかかりつけの主治医に相談すべきでしょう。

まとめ

ご飯を食べる犬

春の野菜の中には、犬が食べても安全なものが多くあり、春を一緒に楽しむことができますね!しかし、疾患を持つ犬や免疫力の低い子犬や老犬は、注意が必要な野菜もあります。与える前に、与えても大丈夫かどうか、調べたり獣医師に相談してから与えましょう。

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