犬に『靴』を履かせるべき3つの瞬間 愛犬を守るための理由から慣れさせるコツまで

犬に『靴』を履かせるべき3つの瞬間 愛犬を守るための理由から慣れさせるコツまで

『犬に靴を履かせるべき瞬間』についてまとめました。愛犬の安全と快適を守るため、靴を履かせた方がよい場面があります。靴を履き慣れるためのコツを解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に靴を履かせるべき瞬間

靴を履いた茶のプードル

1.熱い地面を歩くとき

犬に靴を履かせるべき瞬間は、熱い地面を歩くときです。

夏にお散歩するとき、地面が熱くなっていることがあります。夕方から夜の日が沈んだ時間帯にも、地面の熱さが残っていることがあります。

愛犬とお散歩に行くとき、飼い主の手で地面を触れてみて、熱いなと感じるときは、靴を履かせることで、肉球の火傷を防ぐことができます。

外に出なければ排泄をすることができない犬である場合には、夏の地面が熱いときにもお散歩に行かなければならないことがあるのではないでしょうか。

そのようなときのために、普段から靴を履く練習をしておくと、安全にトイレに行くことができるでしょう。

2.皮膚病や怪我の患部を保護したいとき

犬に靴を履かせるべき瞬間は、皮膚病や怪我の患部を保護したいときです。

指間炎などの皮膚病の治療中であるとき、肉球がひび割れるなど怪我をしているとき、そのままお散歩に行くと、患部から細菌やウイルスが侵入し、感染症を引き起こしてしまう恐れがあります。

患部に土や砂が付着してしまうと、水洗いしなければならなくなり、乾燥が不十分であると、犬の皮膚に常在する菌が過剰繁殖し、感染症を引き起こしてしまう恐れがあります。

また、アレルギーのある犬の場合、地面に付着した花粉や農薬が肉球を通して体内に入る可能性があります。靴を履かせることで、アレルギーの症状を軽減できる場合もあるでしょう。

このようなことを防ぐために皮膚病や怪我の治療中、アレルギー対策をしたいときは靴を履かせてお散歩に行くようにするとよいでしょう。

3.アウトドアを楽しむとき

犬に靴を履かせるべき瞬間は、アウトドアを楽しむときです。

舗装されていない山道を歩くとき、植物の棘が犬の肉球に刺さってしまうことがあります。すぐに動物病院に行くことができない状況であると、せっかくのお出かけも楽しめなくなってしまいます。

舗装されていない場所には水たまりができていることも多いです。川や湖でアウトドアを楽しむとき、犬の手足が濡れてしまいやすいです。

泥んこになり、濡れてしまった手足を放っておくと、犬の皮膚に常在する菌が過剰繁殖し、感染症を引き起こしてしまう恐れがあります。

アウトドアでは、鋭利な砂利や石や物が落ちていることもよくあります。犬の手足の安全を守るため、靴を履いて楽しむとよいと思います。

犬が靴を履くことに慣れさせるコツ

犬用の靴、4つ

お家の中で練習する

いきなり靴を履いて外に出ることは安全とは言えません。まずは、お家の中で靴を履くことに慣れる練習をしましょう。

はじめは歩きづらそうにします。滑ったり転んだりすることがあります。フローリングを避け、家具や物のない、広い場所で練習しましょう。

靴のサイズを選ぶ

犬の靴を選ぶ際は、サイズが合っていることが重要です。大きすぎると脱げやすく、小さすぎると歩きづらくなり、犬が嫌がる原因になります。

靴の試着ができる場合は、愛犬の足にフィットするものを選ぶとよいでしょう。インターネットで購入する際は、肉球のサイズを測り、メーカーのサイズ表を参考にしましょう。

靴を履いてお散歩に行く

お家の中で練習し、靴を履くことに慣れてきたら、次は靴を履いてお散歩に行ってみましょう。靴を履いて外を歩くことに慣れておくためです。

嫌がって歩かなくなってしまうことがあります。そんなときは、靴を履いた状態で地面に立つだけでもOKです。

次のステップとして、靴を履いた状態で歩く、という練習をしましょう。

靴を嫌がる犬への対策

犬が靴を嫌がる場合、少しずつ慣らすことが大切です。

  • 最初は片足だけ履かせてみる
  • おやつを使って靴を履くことと楽しいことを関連づける
  • 短時間だけ履かせて、少しずつ時間を延ばす

このような方法で練習すると、犬が靴を履くことを受け入れやすくなるでしょう。

まとめ

ポメ、ピンクの靴

犬に靴を履かせるべき瞬間を3つ解説しました。

  • 熱い地面を歩くとき
  • 皮膚病や怪我の患部を保護したいとき
  • アウトドアを楽しむとき

犬の肉球には、滑り止めやクッション性など、靴を履くことと同じ役割があります。

常に靴を履かなければならない犬は少ないかと思いますが、いざというとき、いきなり靴を履くことは難しいです。

そのため、日頃から靴を履くことに慣れるための練習をし、急に靴を履かなければならなくなったときにも安全に歩くことができるようにしておくことが大切です。

犬用の靴にもいろんなタイプがあります。嫌がるときは、複数のタイプの靴を購入してみて、愛犬が歩きやすいもの、嫌がりにくいものを選んであげるとよいと思います。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。