犬を抱っこしすぎるのは良くない?愛犬に与える悪影響や対処法を解説

犬を抱っこしすぎるのは良くない?愛犬に与える悪影響や対処法を解説

『愛犬に与える悪影響』についてまとめました。抱っこのしすぎはなぜ良くないのか、抱っこのしすぎが愛犬に与える悪影響と対処法を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬を抱っこしすぎるのは良くない?

柴犬、子犬、抱っこ

愛犬を抱っこしていると、「過保護すぎるんじゃない?」とか、「どうして歩かせないの?」と言われることはありませんか?

小型犬を飼っていると、つい抱っこする機会が多くなります。しかし、抱っこは愛犬にとって安心できる反面、抱っこの「しすぎ」が思わぬデメリットを引き起こすこともあります。

犬にとって適度な抱っこは、飼い主とのスキンシップやストレス軽減に役立ちます。また、他人に抱っこされることに慣れていれば、動物病院の診察やサロンでのトリミング、ペットホテルに預ける際も安心です。

しかし、常に抱っこばかりしていると、愛犬の心や体に悪影響を及ぼすことがあります。では、具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか?

愛犬に与える3つの悪影響

バッグにトイプードル

飼い主が抱っこしていなければ不安や恐怖からパニックになる

抱っこされることが当たり前になっていると、飼い主がいない状況で極度の不安を感じ、パニックになってしまうことがあります。

例えば、動物病院での診察やサロンでのトリミング時に、飼い主の腕の中以外では落ち着けず、大暴れしてしまうことも。これでは必要な健康管理ができず、愛犬にとっても大きなストレスになってしまいます。

飼い主以外の人にも慣れさせるために、普段から少しずつ抱っこ以外の時間を作ることが大切です。また、不安そうに「抱っこして!」と甘えてきても、すぐに抱き上げるのではなく「おすわり」や「伏せ」をさせて落ち着かせる習慣をつけましょう。

飼い主への依存が強まり、分離不安になる

抱っこをしすぎると、犬が飼い主に依存しすぎる傾向が強くなり、「分離不安症」を引き起こすことがあります。

分離不安とは、飼い主と離れることに対して強い不安を感じる状態です。

  • お留守番中に家具や物を噛んで壊す
  • 破片を飲み込んでしまう
  • 自分の手足やしっぽを噛む(自傷行為)
  • 飼い主がキッチンやお風呂に行くだけで吠え続ける

このような行動が見られたら要注意です。

スキンシップは大切ですが、「常に抱っこ=愛情」ではありません。 飼い主が手を離せないときでも、愛犬がケージやベッドで安心して過ごせるようにトレーニングしましょう。

運動不足による健康リスク

お散歩中、愛犬が歩きたがらないからといってすぐに抱っこしてしまうことはありませんか?

「歩くのを嫌がるからずっと抱っこ」「途中で疲れたみたいだから抱っこ」といった習慣が続くと、運動不足になり、肥満や筋力低下につながります。

もちろん、持病がある場合や体調が悪いときは抱っこが必要です。しかし、単なる「甘え」や「わがまま」による歩行拒否であれば、飼い主が根気よく歩かせるようにしましょう。適度な運動は、健康寿命を延ばすために不可欠です。

まとめ

抱っこされたダックス

抱っこ自体は決して悪いことではなく、適度な抱っこは愛犬の健康や安全を守るために役立ちます。

しかし、「抱っこのしすぎ」が愛犬の心や体に悪影響を与えることもあるため、次の3点に注意しましょう。

  • 飼い主がいないとパニックにならないようにする
  • 飼い主に過度に依存しないようにする
  • 運動不足にならないように気をつける

愛犬と健やかに過ごすために、抱っことお散歩、適度な距離感を意識した接し方を心がけていきましょう!

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