犬に強要すべきでない『人間の習慣』4つ 実はその行動、愛犬の負担になっているかも…

犬に強要すべきでない『人間の習慣』4つ 実はその行動、愛犬の負担になっているかも…

毎日一緒に生活している愛犬でも、人間の習慣を当てはめると負担をかけてしまう可能性があります。愛犬に負担やストレスを与えないように、気をつけるべき行動や習慣を知っておいてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に強要すべきでない人間の習慣

抱っこされている犬

家族として暮らしている犬でも、身体的な特徴や生まれ持った気質は人間と大きく異なります。そのため、人間にとっては楽しく快適な習慣や行動が、犬の負担になってしまうことがあるということをきちんと理解しておきましょう。

1.常に服を着せておく

犬に着せる人は多く、実際ペットショップやネットショップでもたくさんの洋服やアクセサリーなどが販売されています。

愛犬に似合うおしゃれなファッションアイテムを見つけると、ついつい買いすぎてしまったり毎日着せ替えたりしているという飼い主さんもいるのではないでしょうか?

人間にとって洋服を着ることは当然のことですが、犬の場合は常に洋服を着せておくと体に負担をかけてしまう可能性があります。

そもそも犬の皮膚は被毛によって保護されています。その上からさらに洋服を着せると、洋服内の温度や湿度が上がりすぎてしまうことがあります。

それによって熱中症や皮膚疾患が引き起こされることもあるので、適度に洋服を脱がせて日光や風に当てることも必要です。

極端に寒いときや暑いときの散歩中に洋服を利用したり、体温調節が苦手な老犬に室内でも洋服を着せたりすることは決して悪いことではありません。

必要に応じて上手に活用し、使い分けていけるといいですね。

また、被毛に引っかかるような装飾があるアクセサリーや関節の動きを妨げる可能性があるスリムな洋服などは選ばないようにしましょう。

2.お風呂の頻度が多い

人間は毎日お風呂に入りますが、同じように犬にも頻繁にお風呂に入れてきれいにしようとするのはNGです。

確かに犬は毎日外に散歩に行きますし、トイレや食事で体が汚れてしまうこともあるでしょう。きれい好きな飼い主さんは、そうした汚れやにおいが気になって、こまめなケアをしたくなると思います。

しかし、犬の皮膚は非常に薄くデリケートなため、頻繁に洗うと皮膚を保護するための皮脂を洗い流してしまってバリア機能が低下してしまいます。また、被毛も乾燥してしまい、パサパサとした手触りになってしまうでしょう。

犬のお風呂は1か月に1回を目安に洗うようにして、日常的なケアは足だけ洗ったり口まわりを水拭きしたりして清潔を保ちましょう。

ただし、皮膚疾患の治療で薬用シャンプーを使用している場合は、この頻度にとらわれることなく獣医師の指示に従ってください。

3.人間のご飯やおやつのおすそわけ

飼い主さんがご飯やおやつを食べていると、愛犬が「なにそれ?」「ちょうだい!」と目を輝かせて寄ってくることはありませんか?

そうした愛犬の様子を見て、ついつい「ちょっとだけ…」とおすそわけしてしまう飼い主さんも少なくないと思いますが、これが習慣化すると危険です。

人間の食べものは、犬にとって塩分や糖分が多すぎるため、ほんの少しのつもりでも栄養バランスが大きく崩れてしまうことがあります。この積み重ねで、肥満や糖尿病などの要因になってしまうことも考えられます。

また、“毎日の習慣”になっていると、犬ももらうのが当たり前になってしまいます。もらえないと飼い主さんに向かって吠えたり、テーブルの上から強引に奪ったりすることもあるので、こうした習慣はつけない方がいいでしょう。

4.室内でアロマやお香を焚く

自宅でリラックスするために、アロマやお香などを使っている飼い主さんもいると思いますが、あまり強い香りは犬にとってストレスとなる可能性があります。

特にルームフレグランスなどの人工的な香りは、犬の敏感な嗅覚を刺激して不快感を与えてしまうことも考えられます。

アロマやお香などを使用したい場合は、寝室や浴室など犬が日常的に生活する場所ではない部屋で楽しむといいでしょう。

まとめ

なでられているプードル

人間にとっては当たり前の行動や日々の習慣も、犬にとっては負担やストレスになることがあるので注意しましょう。

愛犬にためになると思ってしていることが逆効果になってしまっては、飼い主さんにとっても望ましいことではないですよね。

愛犬にとって何が本当に必要なことなのか、ということをしっかりと考えて、安全で快適な間位置にを過ごさせてあげましょう。

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