犬にストレスを与えるシチュエーション
1.慣れない長時間のお留守番
慣れない長時間のお留守番は、犬にストレスを与えるシチュエーションです。
犬が時計を読むことはできませんが、何となく飼い主が帰ってくる時間帯を覚えています。慣れない長時間のお留守番は、いつもと違うことに不安や寂しさを感じ、ストレスになります。
滅多にないイタズラをしていたり、敷物にお漏らしをしていたり、異常な行動が見られるのは、ストレスのサインです。
寂しくないようにと、電気をつけっ放しで出かけたり、テレビや音楽を流したまま出かけたり、“いつもと違うこと”が、さらにストレスを強めることがあります。
お留守番は犬にとってストレスです。慣れない長時間のお留守番であろうと、いつもと変わらないお留守番であろうと、ストレスを感じています。
お留守番中に溜まったストレスは、お散歩に行くこと、室内で一緒に遊ぶことで十分に解消してあげましょう。その日のうちに解消することができれば、大きな問題にはならないはずです。
2.空腹である時間が長くなること
空腹である時間が長くなることは、犬にストレスを与えるシチュエーションです。
空腹になると、激しく吠えて要求したり、物を噛んで破壊したり、問題行動を起こすことがあります。血糖値が下がりすぎてしまったことが原因かもしれません。
食事の時間は、いつもと同じ時間、いつもと同じタイミングであることが望ましいです。
空腹を感じやすい犬の場合では、今まで1日2回に分けていたごはんを、1日3回に分けて与えるなど対処するとよい場合があります。
飼い主の帰宅時間によって、どうしても夜ごはんが遅い時間になってしまう、朝ごはんから夜ごはんまでの空腹である時間が長くなってしまうという場合には、自動給餌器の活用も検討しましょう。
3.飼い主とのスキンシップやコミュニケーション不足
飼い主とのスキンシップやコミュニケーション不足は、犬にストレスを与えるシチュエーションです。
犬が最も飼い主とのスキンシップやコミュニケーション不足によるストレスを感じやすいのは、「飼い主がスマホを見ているとき」だそうです。
スマホを見ているとき、愛犬の視線を感じていませんか?愛犬がおもちゃを持ってきて遊びに誘うことはありませんか?「スマホではなく私を見てほしい」というサインです。
自分以外の何者かを構ってばかりいる飼い主を見て、無視されている、放置されている、などと感じているのかもしれません。
視線を感じたら名前を呼んだり声をかけたり、撫でたり一緒に遊んだり、スマホを見ている時間を少しでも愛犬とのスキンシップやコミュニケーションの時間にできると、ストレスを減らせるでしょう。
4.家族が増えること
家族が増えることは、犬にストレスを与えるシチュエーションです。
- 新しく犬を迎えた
- 新しく犬以外の動物を迎えた
- 飼い主が結婚した
- 赤ちゃんが生まれた
このようなシチュエーションが当てはまります。
慣れない環境にストレスを感じる場合もあれば、嫉妬心からストレスを感じる場合もあります。新しい家族に飼い主を奪われてしまったような気持ちがするのでしょう。
最もおすすめしたいストレス解消法は、飼い主と愛犬のふたりきりでお散歩に行くことです。愛犬が飼い主を独占できる時間を作ってあげることがポイントです。
まとめ
犬にストレスを与えるシチュエーションを4つ解説しました。
- 慣れない長時間のお留守番
- 空腹である時間が長くなること
- 飼い主とのスキンシップやコミュニケーション不足
- 家族が増えること
ストレスサインを全く見せない犬もいます。愛犬がどんなとき、どんなことにストレスを感じやすいのか、把握してあげられることが大切です。