「偶然で救われた命」バックヤードブリーダーから保護された犬達

「偶然で救われた命」バックヤードブリーダーから保護された犬達

Facebookに「犬、要りませんか?」と男性が投稿した写真。この投稿を偶然見た近所の住人が犬達を保護しまいした。何故犬達は保護される事になったのか?この投稿で問題となった「バックヤードブリーダー」の存在とはなにか?を紹介します。

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9匹の子犬が保護されたきっかけは、Facebookに投稿された1枚の写真

アメリカ在住の男性はFacebookに、

自宅で生まれた子犬9頭と母犬一頭、要りませんか?

と投稿しました。
この男性が投稿したFacebookの内容には、特に問題はないのですが。
このFacebookの投稿後に発覚した、この男性の犬の飼育の方法に問題があったのです。

アメリカのノースカロライナ州在住の男性が、2016年7月10日に写真付きで投稿されたFacebookの内容は、生まれて間もない子犬達と母犬の写真が投稿されており、この写真には、「ボクサーとピットブルのミックスの子犬達を欲しい人はいませんか」とメッセージが添えられていました。
一見してみると、里親募集の投稿にしか見えませんが、男性がこの投稿をした事により問題が発覚し、この犬達は保護される事になります。

このFacebookを投稿した男性の近所に住む人が、偶然にもこのFacebookの投稿を目にしました。
そこから事態が急変、この投稿を目にしたご近所さんは、すぐに男性から母犬と子犬達を引き取り、地元の動物団体FFASに相談をしに行ったのです。
この近所の人は、Facebookに投稿されていた、犬達の状況を知っていました。

Facebookに投稿した男性は、この母犬を4年間もの長い間鎖に繋いだままにし、散歩にも一切行かなかったそうです。
そして、この母犬は3年間に3回も出産しましたが、子犬達は全て姿を消していたのです。
この男性は、趣味程度にしか知識を持っていない、バックヤードブリーダーだったのです。

保護団に引き取られた母犬の名前はナナと言う名前でした。
FFASは、ニューヨークの動物保護団体・Mr.Bones & Co.Rescueに協力を求めましたが、子犬達はまだ産まれたばかりで、目が開いていないため、車で12時間も離れた遠距離の移動は、子犬達にとって大きな負担になってしまいます。
子犬達が大きくなるまで、FFASで保護する事になりました。

Mr.Bones & Co.Rescueの創設者であるフランクさんはこの事態を知り、すぐに母犬と子犬達の様子を見に、FFASに向かいました。
フランクさんは、いずれ面倒を見る事になる犬達にスキンシップ等のコミュニケーションをはかって置く事で、犬達との信頼を築く為にとの心遣いあっての訪問でした。
犬達と少しでも信頼関係を気付いておけば、移動の際に少しでも犬達が安心できるだろうと考えたのです。
フランクさんは、この9匹の子犬達に素敵なお名前を付けてあげました。
それは、ピーターパンに登場してくるキャラクターのお名前をそれぞれにつけてあげたのです。

犬達がバックヤードブリーダーから保護されてから2か月が経ち、子犬達も成長し体力も備わって来たので、ニューヨークの動物保護団体に移動する日がやってきました。

子犬達は、あらかじめ決めてあった一時預かりをしてくれる人達のお家へと向かいました。
母犬のナナは、離れて行く子供達の姿を静かに見届け、最後の子犬が自分の元から一時預かりの人の元に行った瞬間、ナナは「この人達は怖くない、優しくて安心できる存在なんだ」と感じたのでしょうか。
緊張がほぐれてのか、スタッフにもたれかかり、そのまま眠ってしまいました。
保護されるまでナナは、きっと人に甘えた事がなかったのでしょう。
その顔は、とても安堵した様子で穏やかな表情をしています。

現在ナナは、一時預かりをしてくれる家庭で暮らしています。
その後の譲渡会で里親さん探しをするとの事です。
4年間の苦しみから抜け出し、新たな第一歩を歩み始めたナナに、素敵な家族が見つかるといいですね。

バックヤードブリーダーとは?

ブリーダー業界には、3つのタイプのブリーダーさんが存在します。

1つ目は「パピーミルブリーダー」です。このパピーミルブリーダーは、通称「パピーミル」または、「子犬工場」とも呼ばれています。

2つ目は、「シリアスブリーダー」です。
シリアスブリーダーは、犬の知識を豊富に持った、プロのブリーダーさんです。

3つ目は、今回の記事でも捉えられている、「バックヤードブリーダー」です。
バックヤードブリーダーは、繁殖に関して深く勉強しているわけではなく、趣味程度の知識しかないので、素人の人が運営しているブリーダーです。
この名前「バックヤード」とは、裏庭の事を指しています。
元々は、裏庭でお客さんに子犬を見せながら取引していたので、「バックヤード」と呼ばれる様になったそうです。

血統証を付けない事で子犬達を安く売り、母犬や子犬達を獣医さんに見せてからの販売ではないので、犬の健康状態に問題がある可能性があります。
この様な無計画の繁殖で、可愛そうな思いをするのは犬達です。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 ふー様

    バックヤードだとか、パピーミルとか
    もういらないです!
    これは氷山の一角、救われない犬達は沢山いる事でしょう。
    もうやめてほしいです
  • 投稿者

    50代以上 女性 ゆみ子

    母犬ナナの穏やかな寝顔に涙がこぼれました。保護してくださった方々ありがとうございましたm(_ _)m
    ナナも仔犬ちゃんたち幸せになるんだよ‼️
  • 投稿者

    50代以上 女性 悦子

    バックヤードっていう言葉、初めて知りました。
    今回は偶然といっても、ナナママも仔犬ちゃんたちも救われて本当によかった。
    お金儲けのためのパピーミルとか、知識もない無責任なバックヤードは、必要ありません。
    『命』を大切にする世の中になってほしい、そして大切にする人が増えて欲しい。
    そして少しでもおかしいと思ったら、通報するとか、私達も見過ごさないように注意すべきですね。
  • 投稿者

    10代 女性 初心者

    バックヤードという言葉を初めて知りましたが、こんな甚だしく軽率な行動をとる人が数え切れないほどいることがとても悲しいです。幸せにあふれたわんちゃんが1匹でも増えて欲しいと日々願っています。
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