犬を車に乗せるときのタブー4つ 絶対にNGな行為から起こりうるトラブルまで

犬を車に乗せるときのタブー4つ 絶対にNGな行為から起こりうるトラブルまで

車に乗って愛犬とお出かけすることは多いと思います。この記事では、犬を車に乗せるときに絶対やってはいけないことを、その理由とともに解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬を車に乗せるときのタブー

窓から身を乗り出す犬

犬を車に乗せるとき、その方法によっては事故やトラブルを引き起こす可能性があります。安全にドライブできるように、NG行為を知っておきましょう。

1.シートベルトやケージを使わない

犬を車に乗せる際、皆さんはどのように乗せていますか?

私たち人間の場合、シートベルト、子どもの場合やチャイルドシートやジュニアシートを装着することが義務付けられています。

シートベルトを着用していることで、事故にあったときの死亡・怪我の発生率が下がることがわかっているためです。

そのため、犬が車に乗るときも同様の安全対策を取る必要があると考えられます。

なかには、車の中を犬が自由に動き回れるようにしていたり、飼い主さんが抱っこしたりしていることもあるかもしれませんが、それは非常に危険です。

事故が起きたとき、車内やフロントガラスに叩きつけられたり、開いている窓から外に飛び出してしまったりして大怪我を負うだけでなく、死亡してしまうことも十分予測できます。

現在では、犬用のシートベルトや車内で固定できるケージなども数多く販売されています。犬を車に乗せる際には、こうしたものを利用して、安全を確保してあげてください。

2.犬を抱っこしながら運転する

時々、片手で犬を抱っこしていたり、ひざの上に乗せたりした状態で車を運転している人を見かけることがあります。

「犬が車の中で落ち着かない」「かわいいから」「おとなしくて小さいから」など、様々な理由でそうした行為をしていると思いますが、これは本当に危険なのですぐにやめてください。

多くの人はこの危険性を認識できると思いますが、運転者が犬を抱えたり支えたりしていると、運転に集中できないばかりか、視界が妨げられたり足元に降りてしまったりする可能性もあります。

こうしたことが原因で事故を起こしてしまうことは十分考えられ、愛犬だけでなく運転者や外部の人にも危険を及ぼしてしまいます。

3.窓を開けて外を見せる

犬が助手席や後部座席の窓から顔を出して、外の景色を眺めていたり、気持ちよさそうに風を浴びたりしている姿を見ることもあります。

非常に微笑ましい様子ではあるのですが、これも大変危険なのでやめた方がいいでしょう。

特に、犬が窓の下に前足をかけて身を乗り出すように外を眺めている場合や、犬の体が出るほど大きく窓を開けている場合は非常に危険です。

外に気になるものがあったときに犬が飛び出してしまったり、急ハンドルや急ブレーキの際に意図せず犬の体が窓から放り出されてしまったりすることもあります。

車内でリードを結んでいる場合であっても、犬の体が飛び出て宙づり状態になってしまう事例もありました。

4.車内で留守番をさせる

犬と外出したとき、犬を車内で留守番させた状態で食事や買い物を済ませる人もいると思います。

確かに、どこにでも犬を連れて行けるわけではないので、致し方ない場合もあるかもしれませんが、できる限り避けるようにしてください。

外気温が20度を超えるような春~秋は、閉め切った車内にいると熱中症になってしまう可能性があります。
特に太陽が出ている晴れた日は、わずかな時間で車内の温度が急激に上昇するため、注意が必要です。

また、犬が車内で自由に動ける状態で留守番をさせると、車内で怪我をしたり思わぬシステム操作をしてしまったりといったリスクもあります。

まとめ

車の中のビーグル

愛犬と車で様々な場所に出かけられることは、便利なことでもあり楽しみも増えると思います

しかし、乗り方によっては愛犬だけでなく、家族や周囲の人を危険にさらしてしまう可能性があるということも認識しておきましょう。

愛犬と楽しく安全にドライブができるよう、車への乗せ方について一度しっかり見直してみてください。

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