犬が『超苦手なニオイ』5選 避けるべき臭いや飼い主がすべき配慮とは?

犬が『超苦手なニオイ』5選 避けるべき臭いや飼い主がすべき配慮とは?

犬は五感の中でも嗅覚が特に優れているので苦手なニオイを嗅ぐと非常にストレスを感じてしまいます。ご紹介する犬が嫌うニオイを理解し、飼い主として愛犬のために配慮してあげましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

意外なニオイも!?犬が『超苦手なニオイ』とは?

香水をつける女性

人間の数千~1億倍ともいわれている犬の嗅覚。そんな鼻が利く犬が苦手なニオイを嗅ぐと相当なストレスを感じます。わたしたちが良いニオイだと思っても犬にはイヤなことも。

嫌いなニオイを嗅ぐと体調を崩してしまうこともあるため、犬にとって好ましくないニオイを知っておきましょう。

1.タバコ

タバコのニオイは吸わない人にとって非常に苦手なニオイですよね。ニオイのみならずタバコに含まれる有害物質は、人だけではなく犬にとっても悪影響を及ぼします。

タバコの煙を吸い込むことで気管支炎やがんのリスクも高まりますし、誤ってタバコを食べてしまうことでニコチン中毒を引き起こす可能性も。室内でタバコを吸うと家全体にニオイが染みつき、副流煙も犬にとって有害です。

犬と暮らすのならば、喫煙は外でするくらいの心づもりが必要でしょう。

2.アルコール

アルコールの強烈なニオイはふらつく犬もいるほど強力なものです。人間でもお酒を飲まない人にとっては独特で苦手なニオイだと思います。

犬は体内でアルコールを分解できませんので、誤って舐めてしまうことのないよう管理を徹底する必要があります。また、犬が好むような甘いニオイを発するお酒は、飲んだ後の口元を舐められないよう気を付けましょう。

愛犬のそばで晩酌をする時間が幸せだという飼い主さんもいると思いますが、愛犬の届く範囲にお酒を置くことも危険ですのでNGです。

3.お酢

健康に良いといわれるお酢ですが、わたしたちでもむせることがあるほど強い刺激臭です。独特のツンとするニオイは、食べ物が腐敗したときの酸に近いため犬は本能的に避けるのではないかといわれています。

お酢があるキッチンに愛犬を入れないようにすることで、ストレスを与えずに済むでしょう。

同じような「酸っぱいニオイ」に分類されるレモンやライムなどの柑橘類も苦手な犬が多いようです。

4.香辛料

胡椒やニンニク、唐辛子など刺激的な香辛料のニオイも犬は嫌がります。料理に使うことの多いこれらの香辛料は、わたしたちは慣れていても犬にとっては刺激臭です。

植物の実や種、根などから作られる香辛料は、犬の体内に入ると健康を害する可能性もあります。誤って食べてしまわぬよう、十分に気をつける必要があります。

5.香水などの人工的なニオイ

犬は人工的なニオイに対して警戒するといわれています。元々自然界にない作られたニオイのためより警戒心が強くなるのです。

香水やマニキュア、整髪剤や柔軟剤…身の回りには実に多くの人工物が存在します。わたしたちには良いニオイであっても、犬にとってはストレスを感じることが往々にしてあります。

愛犬が「クシュン」とくしゃみをして、もしくは顔をしかめながらあなたの側を離れたら、それはそのニオイに嫌悪感を抱いていると考えられます。

ニオイに敏感な犬に飼い主がすべき配慮とは?

首をかしげるパグ

犬が苦手だと感じる代表的なニオイをご紹介しました。愛犬に不要なストレスは与えたくないですよね。嗅覚が優れている犬と暮らす上で、飼い主さんが配慮すべきポイントは以下の通りです。

  • 誤食しないよう管理を徹底する
  • 犬の前では使用を控える
  • 異変があれはすぐに使用をやめる

まずは愛犬が誤食しないよう、犬が苦手なニオイを発する物の管理を徹底することが基本です。まとめてキッチンに置き入れないようゲートを設置する、絶対に届かない場所に保管する…など物の定位置を決めましょう。

愛犬の目の前でタバコを吸ったり、香水をつけたりすることもやめてください。十分に離れた場所で使用するようにしましょう。ニオイの強い柔軟剤やルームフレグランスも極力控えたほうが無難です。

もし愛犬が顔をしかめてクシャミをしたり、鼻水を垂らしているようならばすぐに使用をやめてください。そして何か異変がないかどうか愛犬の様子も欠かさずチェックしましょう。

まとめ

液体のニオイに顔をしかめるミニチュアダックスフンド

いかがでしたか。わたしたちにとっては良いニオイでも、嗅覚が優れている犬には刺激となり苦手と感じるニオイもあります。タバコやアルコールは分かりやすいですが、普段身に着ける香水や整髪剤なども一度見直してみると良いかもしれません。

愛犬の様子からニオイの好き・嫌いを見極め、そのニオイはなるべく避けるようにしてあげましょうね。

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