1.寝ている時間が増える
犬が年齢を重ねていくと、寝ている時間が少しずつ長くなっていきます。筋力の低下により体を動かすことが辛くなってくるだけでなく、好奇心も薄くなっていくため、散歩やおもちゃなどへの興味関心が無くなり寝る時間が増えていくようです。
寝ている時間が長くなると、筋力の低下が進んでしまい老化を早めてしまいます。無理のない範囲で体を動かすようにし、筋肉や関節が固まらないようにしてあげましょう。
2.毛艶が無くなる
犬は高齢になるにつれ、被毛の艶が無くなりパサパサになってきます。新陳代謝の低下やホルモンバランスの乱れから、被毛の質が変化してしまうのです。
また、人間と同じように白い毛が増えてくるようになります。抜け毛も増えるため、全体的にボリュームが無くなり老化を感じるようになるでしょう。
3.口臭が気になるようになる
高齢になってくると、口腔内の状態が悪くなり口臭が気になるようになります。特に歯磨きが苦手な子は口臭がきつくなりやすいようです。
歯磨きを定期的にしていても、高齢になることで唾液の分泌量が減ってしまい、口腔内が乾燥することで口臭が気になるようになることも多いです。
他にも、歯周病になっていたり、消化器系の病気や腎臓病などを抱えている場合も口臭が気になる要因となります。
口臭の原因を調べるために、定期的に健康診断を受けて異常が無いか調べてもらうようにしましょう。
4.ふらつくようになる
犬が高齢になることで筋力が低下し、立っているときや歩行時にふらつきが出るようになってきます。
トイレの段差を超えられず粗相をしてしまったり、散歩で通れない道が増えてきたりするのは体が衰えてきているサインかもしれません。
高い段差を無理に超えようとするのは怪我をする可能性もあるので、散歩コースなどは負担の少ないルートや距離に替えていくようにしましょう。
また、室内でも段差につまづいてしまう可能性があります。ソファやベッドに階段を付けたり、トイレや寝床はスムーズに入れるように工夫してあげましょう。
5.動くのを嫌がるようになる
筋力が衰えていくと、動くこと自体が嫌になってしまいジッとしていたり寝ていたりする時間が増えてきてしまいます。
同じ態勢で動かずにいることは、床ずれになってしまい皮膚に炎症を引き起こす可能性もあります。寝床は寝返りのうち安い大きめのサイズにしてあげてください。
また、体を動かさないということは筋肉だけでなく脳への刺激も少なくなってしまい、認知症になってしまう、または認知症を進行させてしまう場合もあります。
認知症になってしまうと、粗相や夜鳴き、徘徊などさまざまな症状があらわれます。なかには感情のコントロールができず、性格が変わったように感じてしまうことも。
恒例の犬にとって運動や脳に刺激を与える「脳トレ」をすることは、認知症の進行を遅らせる効果もあるので、散歩コースを変えてみたり知育トイを使ってみたりと工夫してみても良いかもしれません。
ただし、症状がひどい場合は獣医師に相談するようにして、飼い主さんが抱え込みすぎないように気を付けてくださいね。
まとめ
高齢になった犬は、見た目や行動にさまざまな変化がみられるようになります。
愛犬が7歳を過ぎたら、体に変化や不調が出やすくなるので、定期的に健康診断を受けて健康状態を確認するようにしましょう。
体調の変化に気付くためには、毎日のコミュニケーションがとても大切になってきます。些細な変化も見逃さないよう注意を払い、日々の食事や運動管理も徹底するようにしていきましょうね。