犬が不安になってしまう留守番環境の知っておくべきポイント
1.外からの音・声・光・温度に刺激を受ける
外からの音や声、光りや温度に刺激を受けることは、犬が不安になってしまう留守番環境です。
車が走り去る音、通り過ぎる人の話し声、直射日光、窓から入る熱気や冷気は、犬に刺激を与えます。
その刺激は犬を警戒させ、緊張や不安や恐怖を与えます。その環境から逃れることができない場合、ストレスを受け続けるということです。
安心感を与える対策法には、次のようなものがあります。
- ケージやクレート、ベッドを窓辺に置かない
- 防音や遮光ができるカーテンを取り付ける
- 窓に熱気や冷気を遮断するシートを貼る
- 道路に面した窓のある部屋でお留守番させない
お留守番中、窓辺で日向ぼっこやお外の観察をすることもあるかと思いますが、刺激を受けやすい窓辺と、室内の静かな場所とを自由に行き来することができる状態であることが大切です。
2.室内の温度と湿度が高い
室内の温度と湿度が高いことは、犬が不安になってしまう留守番環境です。
犬種・年齢・健康状態・季節などによって異なりますが、犬にとっての快適な温度は22℃前後、湿度は50%程度です。
暑すぎたり寒すぎたりすると、犬に不安やストレスを与えます。冷房と暖房(エアコン)を活用し、お留守番中の愛犬に適した温度を保つことが大切です。
愛犬と夏の室内で過ごしているときに気づきやすいのですが、温度よりも湿度が影響することもあります。同じ温度でも、湿度が低いときと高いときとでは、犬の様子に変化が見られます。
安心感を与える対策法として、愛犬がお留守番する部屋には、室内温度計を置き、温度と湿度を愛犬に合わせて管理するようにしましょう。
エアコンの設定温度ではなく、温度計が示す温度と湿度を見ることが大切だと思います。
3.いつもと違うことが起こる
いつもと違うことが起こることは、犬が不安になってしまう留守番環境です。
今日は帰りが遅くなるからと電気をつけっ放しにすること。いつもはケージの中でお留守番させるのに、今日はフリーにすること。今朝は時間に余裕があるからと出かける前に愛犬を構い過ぎること。
このような“いつもと違うこと”は犬を不安にさせます。安心感を与える対策法として、お留守番の時間の長さの違いや飼い主の気分や都合によって、変化を与えないことが大切です。
4.強い香りが置かれている
お留守番する部屋に強い香りが置かれていることは、犬が不安になってしまう留守番環境です。
強い香りに鼻が刺激され続けることも犬が不安になってしまう理由のひとつですが、他のニオイを嗅ぎづらくなってしまうことも犬が不安になってしまう大きな理由です。
犬がお留守番する部屋の安全を確認するとき、視覚・嗅覚・聴覚を使います。どれかひとつでも遮断されてしまうと、安全を正しく確認することができず、不安を感じます。
安心感を与える対策法として、部屋に強い香りのする芳香剤やアロマオイルを置かないことが大切です。
お出かけの前に、愛犬がお留守番する部屋で香水やマニキュアなどの強い香りのするものを使用しないように心がけましょう。
まとめ
犬が不安になってしまう留守番環境の、知っておくべきポイントを4つ解説しました。
- 外からの音声光温度に刺激を受ける
- 室内の温度と湿度が高い
- いつもと違うことが起こる
- 強い香りが置かれている
お留守番中に限ってイタズラや粗相をする。お留守番中に限って嘔吐や下痢をする。このようなことがある場合には、愛犬にとって不安なお留守番環境であることが原因かもしれません。