散歩のしすぎは犬の健康状態を悪化させる恐れも…
犬にとって散歩は運動不足解消やストレス解消、心を満たすためにも重要な役割を果たします。しかし、犬の年齢や体力、体の構造を考慮して散歩量を見極めなければ、以下のように健康状態を悪化させてしまうことが懸念されます。
- 足腰や関節に負担がかかる
- 心拍数上昇により心臓に負担がかかる
- 興奮状態に陥り体調を崩してしまう
- 過度な疲れから免疫力が低下する
- 激しい散歩は怪我の原因になる
良かれと思ってたくさん散歩させていたら、愛犬の体に負担かかっていた…とならないよう、愛犬に適した運動量を把握し、愛犬が楽しく散歩できるように考えてあげてください。
犬を『散歩させすぎている』ときに見せるサイン5選
犬を散歩させすぎると、どのような症状が現れるのでしょうか。ここで紹介するサインが現れたら、帰宅や休憩を検討し、場合によっては病院で獣医師に診てもらってください。
1.首を上に伸ばすように息をしている
散歩させすぎると、酸素がうまく体を巡らなくなったり、呼吸のリズムが乱れたりするため、息苦しさを感じるようになります。
犬は息苦しさを感じている時、酸素を求めて首を上に伸ばすような姿勢をとりながら息をすることが増えます。このような様子が見られたら、散歩させすぎているサインなので、一度足を止めて休憩を挟みましょう。
2.呼吸が乱れたり荒くなる
歩いている時、愛犬が「ハァッ、ハァッ」と息遣いが耳に届くほど荒い呼吸をするようになったり、呼吸が乱れるような様子が見られたら、一度休憩したり、家が近い場合は帰宅を検討しましょう。
呼吸が乱れているということは、心拍数が異常なほど上昇していたり、正しいリズムで呼吸できないほど疲労感が溜まっているサインです。
3.歩く速度が遅くなったりふらつきが見える
歩いていると、途中から歩く速度が遅くなったと感じることはありませんか。歩く速度が遅くなるのは疲れを感じ始めているサインです。休憩を挟んだり、帰る方向へと足を進めましょう。
また、歩いている最中にフラッと体がよろけるような様子が見られた場合は、過度な疲労から酸素不足を起こしている可能性も懸念されます。すぐに家に連れ帰り、体を冷やしたり安静に休ませるなど対処してください。
4.歩かなくなり座り込んだり立ち止まってしまう
犬は疲れを感じると、散歩の途中でピタッと足を止めて立ち止まってしまったり、「もう歩けません」とその場に座り込んでしまうことがあります。同時に呼吸が乱れていたり、ぐったりした様子を見せている場合は、休憩を挟んでから家に連れ帰りましょう。
ただし、犬によっては散歩があまり好きではなく「早く帰りたい」という思いだけで座り込んでしまう犬もいます。座り込む以外にも症状が現れていないか観察するのがポイントです。
5.舌や唇が青っぽく変色する
散歩中に上記で紹介したようなサインが現れたら、休憩を挟み、同時に舌や唇の色を確認してください。もしもこの時、色が青っぽく変色している場合は、チアノーゼという症状を発症している状態です。
血液中の酸度濃度が下がっている状態で、そのまま放置してしまうと命の危険もあります。この場合はすぐに散歩を中断し、早急に動物病院へ連れて行ってください。
まとめ
犬にとって散歩は大切ですが、やりすぎは何事も良くありません。体調不良や怪我、その他にも様々な危険な症状を引き起こすリスクが高まるので、愛犬にとってどのくらいの散歩が適切なのか、改めて把握しておきましょう。