愛犬の足に負担がかかる4つの行為 生活の中でダメージが蓄積しているかも?

愛犬の足に負担がかかる4つの行為 生活の中でダメージが蓄積しているかも?

『愛犬の足に負担がかかる行為』についてまとめました。当たり前に送っている生活の中にも愛犬の足に負担がかかる行為が潜んでいます。愛犬が怪我や病気をする前に改善しましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

愛犬の足にかかる負担は怪我や病気を招くかも…

ソファーからおりようとしている子犬、後ろ姿

愛犬との暮らしの中で起こる何気ない行為が、愛犬の足に負担を与え、その負担が蓄積され続けていることがあります。

愛犬の足に蓄積された負担は、若いうちはなかなか症状を出しません。回復する力もあるからでしょう。

しかし、シニアの年齢になってしばらく経ったとき、思わぬ症状が顔を出すことがあります。「あのときこうしていれば…」と後悔することがないよう、今から対策や改善をしておきましょう。

愛犬の足に負担がかかる行為

ソファーの上のマルチーズ

1.ソファーからジャンプして飛び降りること

ソファーからジャンプして飛び降りることは、愛犬の足に負担がかかる行為です。

上手く着地する犬がほとんどかと思いますが、ジャンプして着地した瞬間、犬の前足の骨には急激な負担がかかります。

その衝撃によって、骨が折れてしまうこともあります。自宅で起こる犬の怪我のほとんどが、ソファーなどの高い場所からの飛び降りなんです。

高さのないローソファーに買い替えたり、犬用のスロープを取り付けたり、愛犬がジャンプして飛び降りずに済む対策をしてあげましょう。

2.わきに手を入れて抱き上げること

犬と向かい合い、犬のわきに手を入れ、そのまま抱き上げるのは、愛犬の足に負担がかかる行為です。

若い頃は何ともないかもしれません。嫌がることもなければ、痛がることもないことがほとんどです。

しかし、犬のわきに手を入れて抱き上げる行為は、肩の関節を痛める可能性が非常に高いです。

若いときからこの抱き方が当たり前になっていると、肩にかかる負担が蓄積され、シニアになったとき、大きな症状があらわれることがあります。

愛犬を抱き上げるときは、犬の体が水平になるように抱くことが好ましいです。正しい抱っこの仕方を学ぶようにしましょう。

3.階段の上り下りをさせること

階段の上り下りをさせることは、愛犬の足に負担がかかる行為です。

上手に上り下りしているように見えるのですが、何だか上り下りしにくそうだなと感じることはありませんか?

階段は人間が上り下りしやすい設計になっています。犬が上り下りするには歩幅が合いませんし、傾斜も急です。

足を踏み外してしまいやすく、滑りやすいです。足だけでなく、首や背中の骨にも負担がかかっています。

階段の前にはペットゲートを設置するなどし、犬が自由に上り下りできないように対策しましょう。

どうしても階段の上り下りが必要なときは、飼い主が抱っこしましょう。抱っこできないときは、犬の体を支えながら一緒に上り下りしましょう。

4.二足歩行をさせること

二足歩行をさせることは、愛犬の足に負担がかかる行為です。

愛犬の前足を持ち、「いちに、いちに、」なんて二足歩行をさせたことはありませんか?ぎこちなく歩く姿が可愛いですよね。しかし、愛犬の足に大きな負担を与える行為です。

足だけではなく、腰にも負担がかかります。膝の緩みを招くなどし、関節炎の原因になることがあります。

犬が自ら立ち上がって二足歩行をして見せることがあるかもしれませんが、人間が犬の前足を手に持って二足歩行をさせる行為は、絶対にしないようにしましょう。

まとめ

ソファーからおりようとしている子犬、正面

愛犬の足に負担がかかる行為を4つ解説しました。

  • ソファーからジャンプして飛び降りること
  • わきに手を入れて抱き上げること
  • 階段の上り下りをさせること
  • 二足歩行をさせること

愛犬はお散歩が大好きなのではありませんか?楽しそうに嬉しそうにお散歩する愛犬の姿は、飼い主にとっても喜びですよね。

何気ない行為による愛犬の足にかかる負担が、将来的に歩行困難を招く恐れがあるとしたら、今すぐにやめようと思うのではないでしょうか。

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