犬にNGな『過剰なお世話』5選 愛犬の寿命を縮める飼い主のやりすぎ行為とは?

犬にNGな『過剰なお世話』5選 愛犬の寿命を縮める飼い主のやりすぎ行為とは?

犬のお世話は飼い主としての責務です。しかし、あまりにいきすぎた行為は犬を苦しめ、健康寿命を縮めてしまう恐れもあるので要注意!この記事では、犬にNGな『過剰なお世話』の事例を紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬を愛するがあまり過剰なお世話になっていない?

シャンプー泡を頭に乗せた犬

犬のお手入れや日常のお世話は飼い主としての責務です。しかし、犬は人間とは違うため、人間のような日課をこなしてしまうと、健康被害をもたらす恐れもあります。

犬には犬として適切なお世話が求められます。過剰なお世話は愛犬にストレスを与えたり、体に負担をかけてしまうので控えましょう。

犬にNGな『過剰なお世話』5選

前足を気にする犬

どのようなお世話の仕方が"過剰"なのでしょうか。ここでは犬にNGな『過剰なお世話』の事例を紹介します。

1.シャンプーを頻繁に行う

犬のシャンプーは、基本的に1ヶ月に1回、多くて1ヶ月に2回が理想的です。それ以上の頻度でシャンプーを行ってしまうと、皮膚や被毛を傷めてしまう恐れがあります。

皮膚や被毛が傷むと、皮膚炎や痒みが発症することも多く、犬たちにとって日常的に大きなストレスをもたらすことになります。シャンプーは適切な頻度を守り、普段はブラッシングや乾拭きで汚れを拭き取るだけにとどめましょう。

2.散歩のたびに足を水洗いする

犬の足を水洗いする

散歩から帰ってくるたびに足を水洗いしている飼い主さんをよく見かけますが、実は毎回水洗いしていると、犬の足の皮膚に負担をかけてしまい、痛みや痒みが生じてしまいます。

犬の皮膚は人間よりも薄く弱いため、負担をかけすぎると皮膚炎を発症しやすいのです。散歩から帰ってきた時は、ひどい汚れがなければ犬用ウェットシートや濡らしたタオルで軽く拭き、最後に乾いたタオルで水気を拭き取ってあげましょう。

3.トイレのたびにおしりや陰部を拭く

おしっこやうんちをするたびに、おしりや陰部を拭く飼い主さんもいるでしょう。綺麗好きな飼い主さんによく見られるお世話ですが、これもやりすぎです。

おしりや陰部は繊細な部分なので、毎回拭いていると負担をかけてしまい、細菌によって炎症を引き起こしたり、拭きすぎによって切り傷ができてしまう原因になります。汚れが気になる時のみ、優しくトントンと拭き取ってあげてください。

4.耳掃除を頻繁に行う

犬の耳掃除

犬の耳掃除は、基本的に2〜3週間に一度で良いとされています。耳の汚れは犬自身が気になった時に頭を振り、落としているからです。

あまりに頻繁に耳掃除をしてしまうと、外耳や内耳を傷つけてしまい、炎症の原因になることもあります。犬にとって聴覚は非常に重要な感覚器官なので、あまり執拗に耳を痛めないように気をつけましょう。

5.常に隣にいて要求に応えようとする

愛犬可愛さに常に隣にいてあげたいと思う飼い主さんも多いでしょう。しかし、常に一緒にいると分離不安を引き起こし、飼い主の姿が見えないだけで強いストレスを感じるようになってしまいます。

また、毎回要求に応えていると、要求に応えてもらえない時に強いストレスを感じ、攻撃的な行動に出るようになることも。しつけの面でも精神的な面でも悪影響を与えてしまうので、「ダメなことはダメ」としっかり言えるようになりましょう。

まとめ

ブラッシングしてあげる女性

お世話はできるだけやってあげたいと考えている飼い主さんも多いと思います。しかし、過剰なお世話は、かえって愛犬に負担をかけてしまうので控えるべきです。今回紹介したやりすぎ行為に心当たりのある方は、すぐにお世話のやり方を見直してみましょう。

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