犬の便秘…放置すると深刻な事態に陥る恐れも
犬は基本的に毎日、あるいは1日おきに排便するのが健康的な証拠です。しかし、何日もうんちが出ていない場合は、便秘気味になっていることも考えられます。
便秘の状態を「様子見しよう」とそのまま放置してしまうと、腸の中でうんちが伸びきってしまい『巨大結腸症』という病気を発症する恐れもあるので注意してください。
最悪の場合、開腹手術が必要になるケースもあるので、愛犬が便秘になっているときは、症状を見極めて、必要に応じて動物病院へ連れて行きましょう。
犬が『便秘』になっているときのサイン4選
犬が便秘になっているかどうか、どのような症状を見極めるべきなのでしょうか。ここでは犬が『便秘』になっているときのサインを紹介します。
1.排便の姿勢をとるのにうんちが出ない
愛犬がトイレでしゃがみ込むように排便の姿勢をとっているのに、なかなかうんちが出てこないことはありませんか。これは便秘でよくみられる代表的な症状です。
何度もトイレへ行き来したり、力んでいるのにうんちが出なかったり、出ても少量しか出なかったりする場合は、便秘だと判断しましょう。
2.元気がなく食欲も低下する
犬は便秘になると、体の調子が思うように良くならないため、元気がなくなってしまう犬も少なくありません。お腹が張るような感覚もあり、不快感があるのでしょう。
また、うんちが溜まっている状態なので、お腹が空きにくく、食欲も落ちる傾向がみられます。元気がなく食欲も低下している場合は、便秘になっているサインなので注意してください。
3.体を丸めて時折震える
犬は便秘になると、腹痛を発症することもあります。そのようなときは、体を丸めてお腹を守るような体勢になり、休む時間が増える傾向に。
また、腹痛を感じると痛みから体がブルブルと震えることもあるでしょう。あまりにも痛いと、呼吸が乱れたり悲鳴のような鳴き声をあげたりするので、早めに動物病院へ連れて行ってあげてください。
4.いきみ過ぎて吐いてしまう
なかなかうんちが出ず、いきみ過ぎた結果、吐いてしまった場合は、それだけ便秘の症状が悪化していると考えましょう。
嘔吐するほど力んでもうんちが出てこないのは、明らかに腸内で異常が生じています。食欲不振に続き、嘔吐症状まで出てしまうと体重も減少しかねません。早めに適切な治療を受けてください。
犬の便秘…動物病院へ連れて行くべき症状は?
愛犬が便秘になったとき、どのような症状が現れたら病院へ連れて行くべきなのでしょうか。
- 2日以上便秘が続いている
- 元気や食欲がなくなり、ぐったりしている
- 嘔吐症状がみられる
- 排便姿勢をとっているときに悲鳴をあげている
- お腹がパンパンに張っている
以上の症状が確認されたら、早めに動物病院に相談してください。
その際、最後に排便した日付や状態、食べているドッグフードなど、生活習慣への質問もあるでしょう。正確に診断してもらうためにも、愛犬の便秘に関わるような情報をなるべく細かく把握しておいてください。
まとめ
いかがでしたか。「たかが便秘」と思わず、愛犬が苦しんでいるようならば早めに動物病院へ連れて行きましょう。場合によっては重症化し、巨大結腸症などを発症している恐れもあるので、便秘のサインを見逃さないでください。