犬にとってコタツは危険?起こり得るリスクや絶対にNGな使い方とは

犬にとってコタツは危険?起こり得るリスクや絶対にNGな使い方とは

『犬がコタツに入ると起こり得るリスク』についてまとめました。コタツは、犬の健康に悪影響を及ぼすことがあります。リスクを負わないためのNGな使い方と対策を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬がコタツに入りたがる理由

コタツの上にみかんとリモコン

寒さに強いと言われることのある犬ですが、冬は犬も寒さを感じます。よって、寒いと感じたときは冷えた体を温めるために、コタツの中に入りたがることがあります。

コタツの中は薄暗く狭い空間です。巣穴で生活をしていた過去のある犬ですから、巣穴に似たコタツの中は、安心してくつろげる空間なのでしょう。

犬がコタツに入ると起こり得るリスク

コタツの中の茶の垂れ耳の犬

1.脱水症状を引き起こす

犬がコタツに入ると起こり得るリスクは、脱水症状を引き起こすことです。

長時間コタツの中に入っていると、体の水分が奪われ、脱水症状を引き起こすことがあります。冬になると、犬も水を飲む量が減るため、脱水症状を引き起こしやすくなります。

コタツの設定温度はあまり高くしすぎず、こまめな水分補給をさせましょう。

2.低温火傷を負う

犬がコタツに入ると起こり得るリスクは、低温火傷を負うことです。

犬がコタツの中に入り、ヒーターの真下で寝転がっていることがよくあるのですが、低温火傷を負いやすいです。

犬の皮膚は分厚い被毛で覆われているため、低温火傷を負っていることに飼い主も気づきにくいです。

コタツの設定温度を高くしすぎないことに加えて、ヒーターの真下を避け、なるべく端の方でくつろいでもらうようにしましょう。

3.熱中症を引き起こす

犬がコタツに入ると起こり得るリスクは、熱中症を引き起こすことです。

犬がハァハァと荒い呼吸をしながら、コタツの中から出てくることがあります。コタツの中に長時間入りっぱなしだったため、暑くなりすぎてしまったのです。

覗いてみると、コタツの中でパンティングをしていることもあります。すでに暑さを感じているというサインです。

コタツの中は、犬にとっても、人にとっても熱中症を引き起こすリスクがあります。しっかり水分補給をし、コタツの設定温度を高くしすぎず、入りっぱなしに注意しましょう。

4.コードを噛んで感電する

犬がコタツに入ると起こり得るリスクは、コードを噛んで感電することです。

犬がコタツのコードを噛んで感電すると、口の中に火傷を負うことがあります。筋肉などの組織が損傷を受けた場合、少しずつ損傷が広がることがあります。

また、皮膚の表面が熱傷を負ったり、血が巡らなくなる循環不全になったり、組織の壊死や神経の麻痺が見られることもあります。

コタツのコードには、ペット用のイタズラ防止カバーを取り付けることをおすすめします。

5.乾燥する

犬がコタツに入ると起こり得るリスクは、乾燥することです。

皮膚が弱い犬、皮膚が乾燥しやすい犬は、痒みやフケの原因になることがあります。治療中の皮膚病がある場合、症状を悪化させることがあります。

犬の鼻や目の粘膜はとてもデリケートです。コタツの中に入り、乾燥したことが原因で様々な病気の原因になることがあります。

入りすぎているなと感じたらしばらく出てもらい、コタツの設定温度を高くしすぎず、おしりの方だけ入ってもらうなど対応するとよいでしょう。

まとめ

コタツとトイプードルとチワワ

犬がコタツに入ると起こり得るリスクを5つ解説しました。

  • 脱水症状を引き起こす
  • 低温火傷を負う
  • 熱中症を引き起こす
  • コードを噛んで感電する
  • 乾燥する

犬もコタツに入ることが大好きです。朝起きたとき、お散歩から帰ったときは、とくに入りたがります。

しかし、コタツは脱水症状や熱中症を引き起こしたり、コードを噛むと感電する恐れがあったり、犬の健康に悪影響を及ぼす危険も潜んでいます。

体温調節が苦手な子犬や老犬は、とくに注意してあげましょう。

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