犬の飼い主にとって絶対に欠かせないこと
犬に健康や生活は、飼い主さんによって大きく変わるといっても過言ではありません。
愛犬を幸せにするために、犬を飼う前の人や犬を飼い始めた人は、ここから紹介する内容をぜひ心にとめておいてください。
1.最期まで飼い続ける覚悟
犬を飼ううえで絶対に必要なことが、「犬の寿命が尽きるまで責任を持って面倒を見続ける覚悟」だと思います。
残念ながらこの日本では、飼い主による飼育放棄で多くの犬が安楽死させられています。行政や愛護団体などの取り組みによって、この数十年でその状況は少しずつ改善され、殺処分頭数も減少傾向にあります。
しかし、毎年一定数の犬が飼い主の都合で殺処分されたり、飼育放棄されたりしている事実に変わりはありません。
確かに犬を飼い始めると、時間の自由がなくなったりお世話で大変な思いをしたりと、様々な苦労があると思います。頑張りすぎて“育児ノイローゼ”のようになってしまう飼い主さんも少なくありません。
しかし、犬を飼うと決意したのであれば、絶対に最期まで飼育を続けるという覚悟を持ってください。
犬の命は飼い主さんの手の中にあります。どうか何があっても命に責任を持ち続けてください。
2.お世話やしつけにかける時間
犬を飼うことを楽しみにしていても、実際に飼い始めると「思った以上に忙しい」「大変」と感じる人が多くいます。
散歩や食事の準備、トイレの片づけなど、日常のお世話は毎日必ず必要なことですし、飼い始めたばかりの頃はしつけができていないため、いたずらや粗相に苦労することも多いでしょう。
仕事で疲れ果てていてもお世話をしなければならず、寒い日でも雨の日でも基本的には散歩しなければなりません。
また、年齢を重ねれば独り立ちする人間とは異なり、犬は一生飼い主の保護とお世話が必要です。年を重ねれば介護が必要になり、より一層時間も手間もかかる可能性があります。
もちろん、犬との散歩やコミュニケーションは苦労という側面だけでなく、飼い主さんにとっての楽しみになることもあるでしょう。
犬と過ごす時間があるからこそ、毎日を頑張れるという飼い主さんもたくさんいます。
犬を育てることはとても楽しい反面、大変さを感じることもあるということは、飼う前から覚えておきましょう。
3.犬のことを理解するための意欲
犬は私たち人間とは全く異なる性質や本能を持つ動物です。
そんな動物を人間社会に仲間入りさせて一緒に生きていくためには、犬のことを理解して気持ちや気質に寄り添ってあげなければなりません。
可愛らしい見た目を持っていても、犬種のルーツによっては激しい気質を持っている場合もありますし、ぬいぐるみとは異なり怪我や病気をすることもあるでしょう。
素敵なドッグライフを夢見ていても、実際始まると思ったようにはいかないこともあると思います。
「犬が元気すぎてドッグカフェで優雅にお茶なんてとんでもない!」「癒してくれるどころかパワフルすぎてヘトヘト…」などといった声も、少なからずあります。
犬との生活を楽しみにすることはすばらしいことですが、あまりにも理想が高すぎると現実とのギャップに落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
4.経済的な余裕
犬を飼うことには、ある程度お金がかかるということは理解している人が多いと思います。
しかし、実際何にどのくらいお金がかかり、どのような備えをしておけばいいかということまでは考えていない人もいると思います。
犬の飼育に最低限かかる費用としては、毎日の食事代や毎年のワクチン・害虫予防などの医療費、トリミング代などが挙げられます。また、首輪やリード、ベッド、おもちゃなどの費用も必要です。
それだけでなく、怪我や病気をすれば自由診療による治療費が必要になりますし、トレーニング代やホテル代などが必要となる場面もあると思います。
留守番をしている犬がいるからこそ、1日中冷房や暖房などをつけておかなければならず、光熱費がぐっと上がることもあります。
犬を飼う前には、自分の今の生活に犬が加わった場合、どのような費用が発生するかを具体的に考えてみるといいでしょう。
まとめ
ここで紹介してきた内容は、犬を飼う前に知っておくことがとても大切だとされています。衝動買いをしたり、理想ばかりを持って飼い始めたりすると、後になって飼い主さんが苦労する可能性があるためです。
しかし、すでに犬を飼い始めている人にも、絶対に知っておいて欲しいことでもあります。
改めて犬を飼うことの覚悟を持ち、必要な知識を身につけながら、素敵な飼い主さんになってくださいね。