犬が夜中になると暴れてしまう理由5つ 可能性のある病気から対処法まで

犬が夜中になると暴れてしまう理由5つ 可能性のある病気から対処法まで

『犬が夜中になると暴れてしまう理由』についてまとめました。暴れ方が異様だなと思われるときは、病気の可能性も考えましょう。犬が夜中に暴れてしまう理由と、その対処法を紹介します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬が夜中になると暴れてしまう理由

丸いおもちゃとジャックラッセルテリア

「夜になると、ひと暴れしてからでないと寝てくれない」ということはありませんか?

特に集合住宅に住んでいる場合、「ご近所迷惑になるのでは…」と心配でもありますよね。

なぜ、犬は夜中になると暴れるのでしょうか?5つの理由と対処法を紹介します。

1.飼い主と離れることに不安がある

吠える犬

犬が夜中になると暴れてしまうのは、飼い主と離れることに不安がある可能性があります。

飼い主は寝室で、愛犬はリビングのケージの中で休んでいるという場合によく見られます。

飼い主と離れることに不安を感じる犬は、夜中に吠えたり、ケージを引っ掻いたりすることでその不安を表現することがあります。

これは分離不安症の一種であり、特に子犬や一緒に過ごす時間が長い犬によく見られます。

このような場合には、犬が安心して眠れる環境を整えることが大切です。

例えば、ケージ内に飼い主の匂いがついた毛布やタオルを入れることで、不安を軽減させる効果が期待できます。また、就寝前に軽い運動や遊びを取り入れることで、適度な疲労感を与え、犬がリラックスして眠りやすくなることもあります。

2.エネルギーを発散したい

いたずらするサモエド

犬が夜中になると暴れてしま理由に、エネルギーの発散不足が挙げられます。

寝る前にエネルギーを十分に消費できていないと、そのエネルギーを発散させるため、夜中になると暴れてしまうことがあります。

ひとしきり暴れた後、何事もなかったかのように眠ったり、電池が切れたかのように眠ったりすることはありませんか?

お散歩の時間を増やしたり、運動の強度を増したり、室内でできる遊びを取り入れるなどして運動量や活動量を増やしてあげましょう。

3.寝床づくりをしているところ

寝ようとしている犬

夜中、犬が寝床づくりをしている様子が、“暴れている”と感じられてしまうことがあります。

ブランケットが吹っ飛ぶほどホリホリしていたり、ベッドがひっくり返ってしまうほどホリホリしたりすることもあります。

イライラやストレスを寝床にぶつけているような姿にも見えてしまうことから、夜中になると暴れてしまうように見えてしまうのです。

少しばかり寝床作りが乱暴なだけで、心配はいらないでしょう。

もしもイライラやストレスを寝床にぶつけているように感じられるのであれば、その原因を探り、取り除いてあげることが必要です。

4.認知症を発症している

老犬

犬が夜中になると暴れてしまうのは、認知症を発症している疑いのある行動かもしれません。

犬が認知症を発症すると突然泣き叫んだり、同じところを徘徊したりと、認知症の犬特有の行動を取るようになることがあります。

朝のお散歩時に日光浴をしたり、他の犬に会ったりなど、昼間のうちに様々な刺激を与えることで、夜中になると暴れるという行動が抑制されることがあるので、ぜひ試してみてくださいね。

5.病気の悪化による症状が出ている

苦しそうな犬

犬が夜中になると暴れてしまうのは、病気の悪化による症状が出ていることがあります。

昼間は元気に過ごしていても、夜中になって急に病気による症状が出ることがあります。シニア犬であると、病気の悪化による症状が急に出ることもあります。

気管虚脱や心臓肥大など、健康診断で指摘された病気はありませんか?

今はまだ症状がなくても、ある日突然、呼吸が苦しい、痛みがあるなどの症状が出る可能性があります。

気になる症状や持病があるときは、愛犬の今の健康状態を把握し、緊急時の対応についてしっかり考えておきましょう。

まとめ

ねむっている子犬

犬が夜中になると暴れてしまう理由を5つ解説しました。

  • 飼い主と離れることに不安がある
  • エネルギーを発散したい
  • 寝床づくりをしているところ
  • 認知症を発症している
  • 病気の悪化による症状が出ている

犬が夜中に暴れてしまうことをやめさせたいときは、時間はかかってもいいので原因を明確にし、取り除いてあげることが大切です。

「何をしても改善しない」という場合は、気軽に獣医師に相談しましょう。

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