犬が冬になると水を飲まなくなる3つの原因とは 飼い主ができる適切な対処法を解説

犬が冬になると水を飲まなくなる3つの原因とは 飼い主ができる適切な対処法を解説

冬の季節は犬の水分不足に注意しなければなりません。この記事では、犬が冬になると水を飲まなくなる3つの原因と、飼い主ができる適切な対処法を解説します。なぜか冬になると愛犬の飲料量が減ってしまう、という方は必見です。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬が冬になると水を飲まなくなる3つの原因

雪の中の犬

人間は寒い季節になると夏に比べて水分補給の量が減ってしまうように、犬も冬になると水を飲む回数が減りやすいです。水分不足になると、さまざまな病気を引き起こしやすくなるため注意が必要です。

適切な対処を行うために、犬が冬になると水を飲まなくなる3つの原因を知りましょう。

1.水が冷たいから

気温が下がると冷たい水を飲むと体が冷えてしまうため、人間と同じように犬も本能的に冷たい水を避けるようになります。

また、冬は舌を出して呼吸する機会も少なくなり、その分喉の乾きを感じにくくなるのも原因のひとつです。

水飲み場が寒い場所にある場合も、水を飲む機会が減りやすくなります。愛犬が過ごす場所もこの機会に見直してみてください。

2.運動量が減った

ニットにくるまる犬

冬になり気温が低くなると屋外に出るのが億劫になり、おのずと活動量も減ってしまいます。雪が降る地域は散歩に行く回数も減ってしまい、ますます運動する機会を失うでしょう。

運動をしなければ喉の乾きを覚える機会も減り、自然と水分補給をしなくなります。飼い主さん自身も水分不足に気づきにくく、そのまま冬を過ごしているケースも多いです。

3.何らかの病気を起こしている

犬が冬に水を飲まない時は、口腔内に痛みを伴う歯周病などを起こしている、首や体に痛みを伴うケガを負っているなど何らかの病気を起こしている可能性も考えましょう。

水分不足が続くと、膀胱炎や尿路結石を起こしやすくなります。冬場も十分な水分を摂取して、健康的な状態を保つことが大切です。

飼い主ができる適切な対処法

ソファーの上の犬

冬に見落としがちな犬の水分不足を防ぐには、ちょっとした心がけが必要です。ここでは、飼い主ができる適切な対処法をご紹介します。

気温が低い日はぬるま湯に変える

真冬に冷たい水を飲むのは犬も嫌がる傾向があるため、飲料の回数が減ってきたらぬるま湯に変えてみてください。人肌程度のぬるま湯なら飲みやすく、積極的に飲んでくれる可能性があります。

室内の温度も愛犬が快適に過ごせるように設定し、気軽に水を飲める環境にしましょう。

運動時間を増やす

部屋の中を走り回る犬

冬場は屋外での散歩量が減りやすいため、室内で体を動かす遊びを取り入れるのがおすすめです。ロープを使った引っ張りごっこや簡単なボール投げなど、愛犬が喜ぶトレーニングを取り入れてみてください。

体を思い切り動かすと自然と水分摂取の機会が増えて、ストレス解消にもつながります。飼い主さんも運動不足を解消させるために、一緒に体を動かす習慣をつけるとよいですね。

水分の多い食事に変える

愛犬の水分不足が気になる時は、ドライフードをウェットのタイプに変えたり、スープなどをプラスしてみましょう。食事からも水分を補給して、水分不足を解消するのが大切です。

愛犬の水分量を毎日チェックしながら、その都度内容を変えてあげてみてください。もし犬が水を飲みたがらず、元気がないなどの異変が見られる場合は早めに動物病院を受診しましょう。

まとめ

水を飲む犬

犬も人間と同様に、冬になると水を飲む回数が減ってしまいます。愛犬の水分不足が気になる時は、部屋の環境や食事、運動などを見直してみてください。

また、飼い主さん自身も愛犬と一緒に積極的に水分を補給しましょう。お互い気を付けるようにすると、水分不足に気づきやすくなりますよ。

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