シニア犬の薄毛を放置するのは危ない?病気の可能性から飼い主ができることまで解説

シニア犬の薄毛を放置するのは危ない?病気の可能性から飼い主ができることまで解説

『シニア犬の薄毛に隠れた病気の可能性』についてまとめました。薄毛を放置すると、病気が進行するスピードを速めてしまう恐れがあります。症状に気づいたときに飼い主ができる対処法について解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

シニア犬の薄毛に隠れた病気の可能性

脱毛のある垂れ耳の長毛種

シニア犬になると、老化現象によって毛のボリュームがなくなったと感じることがあります。

ポメラニアンやサモエドなど、毛量が多い犬種の場合は特に薄毛を感じやすいかもしれません。

筆者の13歳のポメラニアンも、換毛期にはアンダーコートが抜けて地肌が見えることがあります。これは老化現象の一環であり、過度な心配は不要です。老化に伴い、毛が再生するまでに時間がかかるため、地肌が見える場合でも必ずしも病気ではありません。

しかし薄毛ががひどく、特に地肌が見えるほどの場合は、老化ではなく病気の可能性も考えられます。

1.クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)

クッシング症候群では、コルチゾールというホルモンが過剰分泌され、薄毛や脱毛が見られることが多いです。食欲増進や多飲多尿も特徴で、特にシニア犬は注意が必要です。

初期症状に気づいた場合は、動物病院で検査を受けましょう。

2.甲状腺機能低下症

脱毛のある茶の犬、白っぽい犬

甲状腺機能低下症では代謝が低下し、背中や尻尾に薄毛や脱毛が現れることが多く、元気がなくなり、体重が増加することもあります。

特にシニア犬に多い症状なので、気づいた場合は早めに検査を受けましょう。

3.アロペシアX

アロペシアXは原因不明ですが、特定の犬種に遺伝的に発症する可能性があるとされています。

健康に影響はありませんが、薄毛が進行すると皮膚が日差しに弱くなるため、服を着せるなどの対策が必要です。

まとめ

脱毛したポメラニアン

シニア犬の薄毛に隠れた病気の可能性を3つ解説しました。

  • クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
  • 甲状腺機能低下症
  • アロペシアX

薄毛が痒みやフケ、皮膚の変色や異臭などを伴う場合、犬にとって大きなストレスとなることがあります。

早期に動物病院に相談し、適切な対処法を見つけてあげましょう。

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