老犬がかかりやすい病気3つ その理由から知っておきたい対策法まで解説

老犬がかかりやすい病気3つ その理由から知っておきたい対策法まで解説

愛犬が高齢期を迎えるにあたり、飼い主として知っておきたいのは、老犬によく見られる病気とその対策です。早期発見・早期治療、そして予防への意識を持つことで、愛犬の健康寿命を延ばし、より快適な生活を送れるようにサポートしましょう。この記事では、老犬がかかりやすい代表的な病気3つと、その理由、そして知っておきたい対策法を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

老犬がかかりやすい3つの病気

ベッドに横たわる黒い老犬

愛犬の健康は、日々の観察と適切なケアが重要です。若いうちから老犬に起こりうる病気を理解しておくことで、将来的な不安を軽減し、適切な対応が可能になります。

1.白内障

目に濁りのある服を着た犬

白内障は、水晶体が白く濁ることで視界が曇る病気です。老化現象の一つとして多くの老犬に見られます。進行すると視力が低下し、物にぶつかったり、日常生活に支障をきたすこともあります。

白内障の進行には、直射日光が影響すると言われています。

そのため、日差しの強い時間帯の散歩や日向ぼっこは避け、必要に応じて獣医師に相談し、点眼薬などの治療を検討しましょう。

2.認知症

老化に伴い脳機能が低下することで発症する認知症。記憶力や認知能力の低下により、様々な行動の変化が現れます。

  • トイレの失敗が増える
  • 昼夜逆転の生活
  • 同じ場所でぐるぐる回る
  • 昼夜問わず鳴き続ける

これらの症状が見られたら、認知症の可能性を疑いましょう。

認知症の予防には、日々の生活に刺激を与えることが重要です。散歩を通して外の匂いを嗅いだり、人や他の犬と交流する機会を設けることで、脳への刺激を促し、認知機能の維持に繋がります。

3.歯周病(口腔内疾患)

歯周病は、歯垢の蓄積による歯茎の炎症から始まり、放置すると歯を支える骨が溶けてしまう病気です。多くの成犬が罹患しており、老犬期にはさらに悪化し、深刻な問題を引き起こす可能性があります。

口臭、歯石の付着、食欲不振などは歯周病のサインです。重症化すると、歯が抜け落ちたり、細菌が血流に乗って全身に広がり、心臓病や腎臓病などのリスクを高めることもあります。

毎日の歯磨きと定期的な歯科検診は、歯周病予防に不可欠です。子犬の頃から歯磨きに慣れさせ、健康な口腔内環境を維持しましょう。

まとめ

あくびをするレトリバーの老犬

紹介した3つの病気は、老犬にとって身近な疾患です。しかし、日々のケアや早期発見・早期治療によって、進行を遅らせたり、症状を和らげたりすることが可能です。

愛犬の健康寿命を守るためにも、これらの病気への理解を深め、適切な対策を心がけましょう。

獣医師との連携も大切にし、愛犬に寄り添ったケアをすることで、さいごの時まで幸せに生活できるようサポートしてあげてくださいね。

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