ビタミンCが愛犬にもたらすメリット
ビタミンCは、人間だけでなく犬にもさまざまな健康効果をもたらします。
犬の体内で自然に合成される栄養素ではありますが、摂取することでさらに健康をサポートすることが可能です。
特に、抗酸化作用や免疫力向上など、愛犬の健康維持に重要な役割を果たします。ここでは、ビタミンCが犬にもたらすメリットを詳しく見ていきましょう。
抗酸化作用
ビタミンCが愛犬にもたらす大きなメリットのひとつが、抗酸化作用です。
ビタミンCは活性酸素の発生を抑制したり、活性酸素そのものを取り除いたりする働きがあります。
細胞の老化を遅らせる手助けをしてくれるため、愛犬の若々しさを保ち健康寿命を延ばすことにつながります。
免疫力の向上
ビタミンCは免疫力の向上につながります。
そもそも免疫力は、病気や感染症から体を守るために重要です。
ビタミンCを摂取することで、ウイルスや細菌から愛犬を守る力を高め、感染症にかかるリスクを減少させることにつながる可能性があります。特に高齢犬や病気を持っている犬にとって、免疫力の強化は大切です。
犬にビタミンCを与えるときの適切な量
米国飼料検査官協会(AAFCO)は、犬に必要なビタミンCの摂取量の下限値を定めていません。これは、犬が自らビタミンCを合成できるためです。
またビタミンCは水溶性の栄養素であり、過剰に摂取しても尿として排出されるため、摂取量の上限も定められていません。
そのため、ドッグフードにビタミンCが含まれていない場合でも、ほとんどの犬にとっては問題ありません。ビタミンCを追加で与える必要はないことが多いです。
肝臓疾患のある犬の場合
ビタミンCは犬の肝臓で合成されますが、肝臓疾患がある犬では、この合成能力が低下していることがあります。
このような場合、ビタミンCが不足する可能性があり、補給が必要になることもあります。
もし愛犬に肝臓疾患がある場合は、獣医師に相談し必要なビタミンCの摂取量を確認しましょう。獣医師は犬用のビタミンCを処方することができます。
尿結石ができやすい犬の場合
ビタミンCを過剰に摂取すると、シュウ酸カルシウム結石が形成されるリスクが高まることがあります。
シュウ酸カルシウム結石は、犬にとって非常に厄介な問題となることがあります。
ストルバイト結晶ができやすい犬や、過去にシュウ酸カルシウム結石ができたことのある犬は、ビタミンCを与える際に注意しましょう。過剰摂取を避け、適切な量を獣医師と相談して与えることが重要です。
どれくらいの量で過剰摂取とされるのか
犬に必要なビタミンCの摂取量は、下限も上限もありません。
通常ドッグフードやおやつ、犬用サプリメントから摂取するビタミンCであれば過剰摂取になることは少ないです。
しかし、人間用のビタミンCサプリメントは犬にとって過剰な量を含んでいる場合が多いため、犬専用のサプリメントを与えましょう。
まとめ
ビタミンCが愛犬にもたらす主なメリットとして、抗酸化作用と免疫力の向上が挙げられます。
通常、ドッグフードに含まれているビタミンCの量で問題ありませんが、もし不足を感じる場合や心配な場合は、獣医師に相談して愛犬に必要なビタミンCの補給方法を検討することが重要です。