犬にも『ビタミンC』は効果的なの? 愛犬にもたらすメリットから適切な量に至るまで解説

犬にも『ビタミンC』は効果的なの? 愛犬にもたらすメリットから適切な量に至るまで解説

ビタミンCが愛犬にもたらすメリットについてまとめました。ビタミンCには、犬の健康を維持し、健康寿命を延ばす効果や体の機能を高める作用があります。愛犬に適切な量を与える方法についても解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

ビタミンCが愛犬にもたらすメリット

獣医師と犬とサプリメント

ビタミンCは、人間だけでなく犬にもさまざまな健康効果をもたらします。

犬の体内で自然に合成される栄養素ではありますが、摂取することでさらに健康をサポートすることが可能です。

特に、抗酸化作用や免疫力向上など、愛犬の健康維持に重要な役割を果たします。ここでは、ビタミンCが犬にもたらすメリットを詳しく見ていきましょう。

抗酸化作用

ビタミンCが愛犬にもたらす大きなメリットのひとつが、抗酸化作用です。

ビタミンCは活性酸素の発生を抑制したり、活性酸素そのものを取り除いたりする働きがあります。

細胞の老化を遅らせる手助けをしてくれるため、愛犬の若々しさを保ち健康寿命を延ばすことにつながります。

免疫力の向上

ビタミンCは免疫力の向上につながります。

そもそも免疫力は、病気や感染症から体を守るために重要です。

ビタミンCを摂取することで、ウイルスや細菌から愛犬を守る力を高め、感染症にかかるリスクを減少させることにつながる可能性があります。特に高齢犬や病気を持っている犬にとって、免疫力の強化は大切です。

犬にビタミンCを与えるときの適切な量

サプリメントを食べる犬の顔のアップ

米国飼料検査官協会(AAFCO)は、犬に必要なビタミンCの摂取量の下限値を定めていません。これは、犬が自らビタミンCを合成できるためです。

またビタミンCは水溶性の栄養素であり、過剰に摂取しても尿として排出されるため、摂取量の上限も定められていません。

そのため、ドッグフードにビタミンCが含まれていない場合でも、ほとんどの犬にとっては問題ありません。ビタミンCを追加で与える必要はないことが多いです。

肝臓疾患のある犬の場合

ビタミンCは犬の肝臓で合成されますが、肝臓疾患がある犬では、この合成能力が低下していることがあります。

このような場合、ビタミンCが不足する可能性があり、補給が必要になることもあります。

もし愛犬に肝臓疾患がある場合は、獣医師に相談し必要なビタミンCの摂取量を確認しましょう。獣医師は犬用のビタミンCを処方することができます。

尿結石ができやすい犬の場合

ビタミンCを過剰に摂取すると、シュウ酸カルシウム結石が形成されるリスクが高まることがあります。

シュウ酸カルシウム結石は、犬にとって非常に厄介な問題となることがあります。

ストルバイト結晶ができやすい犬や、過去にシュウ酸カルシウム結石ができたことのある犬は、ビタミンCを与える際に注意しましょう。過剰摂取を避け、適切な量を獣医師と相談して与えることが重要です。

どれくらいの量で過剰摂取とされるのか

犬に必要なビタミンCの摂取量は、下限も上限もありません。

通常ドッグフードやおやつ、犬用サプリメントから摂取するビタミンCであれば過剰摂取になることは少ないです。

しかし、人間用のビタミンCサプリメントは犬にとって過剰な量を含んでいる場合が多いため、犬専用のサプリメントを与えましょう。

まとめ

コーギー、野菜の入ったボウル、フードの入ったボウル

ビタミンCが愛犬にもたらす主なメリットとして、抗酸化作用と免疫力の向上が挙げられます。

通常、ドッグフードに含まれているビタミンCの量で問題ありませんが、もし不足を感じる場合や心配な場合は、獣医師に相談して愛犬に必要なビタミンCの補給方法を検討することが重要です。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。