犬に絶対与えてはいけない『冬の食材』5選 非常に危険な理由や誤食防止策まで

犬に絶対与えてはいけない『冬の食材』5選 非常に危険な理由や誤食防止策まで

冬は美味しい食材をふんだんに使った料理が並ぶイベントも多いですよね。しかし、中には犬に与えてしまうと中毒症状や別の危険性が懸念される食材も含まれます。この記事では、犬に与えてはいけない『冬の食材』とその理由を確認しましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に絶対与えてはいけない『冬の食材』5選

冬の室内で休む犬と人の足

冬になると美味しい料理がたくさん登場します。しかし、よく冬に使われる食材の中には、犬に絶対に与えてはいけないものも多いです。ここでは犬に与えてはいけない『冬の食材』を確認しましょう。

1.ネギ類

冬に旬を迎える種類もあるネギ類は、通常の家庭料理だけでなく、冬の定番でもあるお鍋などにもよく使われる食材です。しかし、犬を飼っている人ならばご存知の通り、ネギ類は犬が中毒症状を引き起こすため、与えてはいけません。

もし犬がネギ類を摂取してしまった場合、赤血球が破壊されて溶血性貧血を引き起こします。摂取量によっては死に至る危険性もあるので気をつけましょう。

2.生の甲殻類

ズワイガニ

カニやエビなどの甲殻類は、年末年始にかけてご馳走として振る舞われることの多い食材です。しかし、甲殻類を犬に生のまま与えることは絶対に避けてください。

生のカニやエビなどの甲殻類には、ビタミンB1を分解するチアミナーゼという酵素が豊富に含まれています。そのため、生で甲殻類を摂取してしまうとビタミンB1欠乏症を引き起こし、神経症状を招く危険性が懸念されます。

3.生の魚介類

お正月には、日本では刺身などの生魚やイカ、タコ、貝類などが並ぶことも多いですよね。しかし、これらの魚介類を生で食べてしまうと、寄生虫による中毒症状を引き起こす恐れがあります。

また、甲殻類と同様にビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがありますし、イカやタコなどは粘り気もあるため、喉に詰まらせてしまう危険性も…。あらゆるリスクを考慮して、与えることは控えてください。

4.お餅

お餅

日本のお正月といえばお餅を思い浮かべる人も多いでしょう。お餅自体はもち米が使用されているため、犬に危険性はありません。

しかし、毎年お餅を喉に詰まらせて亡くなる人が後を絶たないように、犬がお餅を食べてしまうと、うっかり飲み込んでしまい窒息してしまう危険性が高まります。特に犬は早食いや飲み込み癖を持つ子が大半なので、お餅は与えるべきではありません。

5.骨付きチキン

クリスマスに登場することの多い骨付きキチンは、一見すると犬にぴったりな料理だと思う方も多いでしょう。しかし、一般的に販売されている骨付きキチンは、調味料などで味付けされているため、NGです。

また、チキンについている骨を犬に与えてしまうと、うっかり喉に詰まらせてしまうリスクが懸念されます。実際、骨を喉に詰まらせて手術することになる事例も報告されているので、骨付きチキンは味付けせず、骨つきのまま与えないようにしてください。

危険な食材を口にしないための誤食防止策

食卓を見上げる犬

愛犬の命や健康を守るためには、うっかり口にしてはいけない食材を食べてしまわないよう、誤食防止策を講じる必要があります。

  • テーブルの上に食材を置きっぱなしにしない
  • 食材を捨てたゴミ箱は犬が開けられないように工夫を
  • 食べ終わった後は食卓の周辺を掃除する

基本的な対策ばかりですが、意外と多くのご家庭で上記の3点をやりがちです。

犬はめざとく美味しそうなものを見つけて、好奇心から口に入れてしまいます。犬の手の届く場所に食材を置くことは避けて、犬の目につかない場所に片付けてください。

まとめ

サンタ帽子を被る犬

いかがでしたか。冬に食卓に並ぶことの多い食材の中には、犬に与えてしまうと中毒症状や窒息などの危険な事態に陥る食材もあります。今回紹介した食材は特に危険性が高いので、愛犬が口にしないように気をつけてください。

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