朝
トイレとお散歩
起床後は子犬をすぐにトイレに連れて行きましょう。
子犬の時期(大体10ヵ月から12ヵ月)はトイレサイクルの感覚が短く、寝起きは特に催しやすい時間帯です。
トイレトレーニングを始めたばかりのころは失敗させないことが一番重要です。
定期的にトイレの時間を取ってあげられるように意識しましょう。
お散歩に連れていける月齢の子は、一日が始まる合図としてお散歩でしっかり身体を動かしてあげてください。
習慣化されたお散歩は犬にとってとてもリフレッシュできるものです。
お散歩が難しい場合は20分ほど遊んであげて下さい。内容は後ほど詳しく述べます。
体を動かした後は30分ほどクレートに入れて休ませます。
食事
休憩を取ってわんちゃんが落ち着いてきたら、ごはんの時間。
栄養バランスの取れたごはんをできるだけ決まった時間に与えるようにしましょう。
子犬のごはんは、体の成長に合わせてハイカロリー&量が多くなります。
たくさん栄養を取り入れる必要がある時期ですが、消化器官はまだまだ未発達です。
その為、ごはんは数回に分けてあげるといいとされています。
ドライフードをあげることが主流ではありますが、ドライフードだけだと圧倒的に水分量が足りません。
子犬の頃はふやかしてあげることが多いので心配ありませんが、気を付けるべきはふやかしをやめる時。
水分量が足りないと、子犬の成長や健康に悪影響を及ぼします。
お水を常備してれば大丈夫!と安心してしまいそうになりますが、実は置いているだけだとわんちゃん自ら積極的に飲みに行かない場合があります。
お水を飲まない子の場合は、犬用ミルクやスープをご飯の時一緒にあげると栄養の吸収率も上がり効果的です。
ごはんに関しては、わんちゃんによってかなり個体差がありますので、フードの専門店で相談しながら愛犬に合う食事を探してみて下さいね。
お昼寝
ごはんをしっかり食べた後は必ず2~3時間は休ませます。
食べてすぐ動くと吐き戻しの原因になったり、胃捻転などの危険もあります。
基本的にごはんを食べた後はわんちゃんが落ち着きやすいため、このサイクルを利用してクレートトレーニングを進めるのもいいでしょう。
昼
遊びなどの自由時間
食事後に2~3時間ほど休憩を取ったら、軽い運動や遊びができるようにフリーの時間を取ってあげましょう。(必要な場合フリーにする前にトイレに連れて行ってあげるとベストです)
子犬は遊びの中で成長に必要なあらゆることを学んでいきます。
そして、お散歩が十分できていれば運動量は問題ありませんが、わんちゃん自身が自分で動きたいように動ける時間はお散歩では得られない良いリフレッシュになります。
ただし、フリー時間が長すぎると人との生活に支障が出ることもありますので、目安は20分くらいにしましょう。
自由に動ける範囲も、予め決めておきます。
コンセントや人のごはん、嚙んでほしくないものなどがある場所へは入らないように制限するか、片付けるようにしましょう。
フリーの時間が終わったらクレートに戻します。
トレーニングや知育おもちゃで頭のリフレッシュ
短い時間で基本的なトレーニング(おすわり、待て、来いなど)を行うことも効果的です。
子犬の頃は、人との生活の中での正解が分かりません。
その為、強く叱るようなことはせず、おやつやおもちゃを使ったポジティブな強化を使って教えていきます。
飼い主さんがうまくしつけを進められていれば、理解力が高まってきたタイミングでおやつやおもちゃなどのご褒美は必要なくなります。
純粋に飼い主さんが行うコミュニケーションが犬にとっての褒めや叱りの代わりになります。
ごはん&お昼寝タイム
朝と同様にごはんをあげます。
子犬はたくさんの睡眠が必要ですので、都度静かな場所でしっかりと休ませてあげましょう。
夕方
遊びと社会化
可能であれば、他の犬や人と触れ合う時間(お散歩やドッグランなど)を設けます。
他の犬や人への社会化は子犬の成長に非常に重要です。
とはいえ、むやみやたらに犬や人に合わせてしまうと相性の問題もあるため拗れてしまうかもしれません。
その問題を防ぐために、犬慣れしている子や、犬が好きで扱いが分かってる人にお願いするようにしましょう。
それでもうまくいかない場合は、犬の交流に長けているプロに見てもらいながら社会化を進めることをお勧めします。
夜
お散歩や遊びを終え、少し時間を空けてごはんをあげます。
寝る前に再度自由時間やトイレ時間を設けてあげましょう。
就寝
クレートで休ませてあげます。
まとめ
今回お伝えしたルーティンは基本的にクレートで過ごすことを想定しています。
よく『クレートに入れる時間が長いと可哀想』と言われていますが、決してそんなことはありません。
自由な時間を取ってあげることは大切です。
しかし、自由にさせすぎたことでクレートに入ることがストレスになったり、飼い主さんのお困りごとが増えるようでは逆効果です。
長い時間自由にして、わんちゃんが状況に飽きてきたとき、上記のような学習が進みやすくなります。
細かく自由時間やお散歩、遊び時間などを取ってあげることができれば量としても充分です。
以上のように、子犬のお世話は成犬と違い、繊細な対応が求められます。
必要なことを回数で分けて行うイメージです。
個体差によって理想のルーティンは違いますので、飼い主さんはわんちゃんに合ったお世話に対応できるよう、できるだけ時間を確保してあげてくださいね。