犬に絶対NGな『ダメ対応』3選 問題行動を助長するタブー行為とは?

犬に絶対NGな『ダメ対応』3選 問題行動を助長するタブー行為とは?

愛犬の問題行動に突き当たったとき、あなたはどのような対応をしていますか?対応方法によっては、問題行動をかえって助長してしまう可能性もあります。今回は問題行動を助長してしまうタブー行為を3つ紹介します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

️要求に簡単に応える

女性と遊んでいる犬

何かを欲しがったり、どこかに行きたいとアピールするために激しく吠えることを、いわゆる要求吠えと呼びます。

言葉が通じない中で、一生懸命に何かを伝えようと吠えてくる姿を見ると、ついその要求に応えたくなります。

しかし、要求吠えに安易に応じてしまうと、犬は「吠えれば自分の思い通りになる」と勘違いし、その結果、無駄吠えがエスカレートしてしまう可能性があります。

つまり、「何でも自分の思い通りにならないと気に食わない」といったワガママな犬に成長してしまうのです。

️無駄吠えに反応する

吠えている犬

愛犬が要求吠えや無駄吠えを繰り返しているとき、耐えきれずに要求に応えてしまうのは最もタブーな行為です。

しかし、同様に避けるべきタブー行為が「無駄吠えに対して反応してしまうこと」です。ここでいう反応とは、「ちょっと待っててね」といった声かけや、吠えている方に顔を向けることだけでなく、「コラ!」や「ダメ!」と叱ることも含まれます。

「受け入れているのではなく注意を向けているのだから何がダメなの?」と思うかもしれませんが、犬にとっては「ちょっと待っててね」と「コラ!」や「ダメ!」の違いはあまりありません。

飼い主が怒っているつもりでも「吠えれば飼い主が反応してくれる」と思ってしまうことや、声のトーンが上がることで「飼い主が喜んでくれた」と誤解する可能性もあります。

無駄吠えへの正しい対応は一つ、「無視すること」に尽きます。愛犬の訴えを無視するのは心が痛むかもしれませんし、けたたましい鳴き声を聞き続けるのは精神的に辛いこともありますが、今後のために心を鬼にして耐えることが重要です。

️人や気分によって対応が変わる

家族と犬

そもそも犬の問題行動というのは、人間社会で暮らしていくうえで「問題」なだけであって、動物としての行動としては全く問題ではないものがほとんどです。

つまり、問題行動を是正するためにまず大切なのは、愛犬に問題行動を問題行動であると認識させることです。そのためには問題行動があったときには「それが悪いことである」と繰り返し示してあげる必要があります。

しかし、「お母さんは叱るけれど、お父さんは叱らない」「機嫌が良いときには笑って流すけれど、虫の居所が悪いときには厳しく叱る」といったふうに対応が異なると、愛犬は何が正しくて何がいけないことなのかの判断がつかず、混乱してしまいます。

️まとめ

いたずらした犬

いかがでしたでしょうか?愛犬の問題行動に悩まない飼い主さんはいません。

それだけに、問題行動をどう乗り越えるかが、愛犬との暮らしの幸福度に大きな影響を与えると言っても過言ではありません。

飼い主が対応を間違ってしまうと問題行動がさらにエスカレートし、抜け出せない負のループに陥ることもあります。

愛犬と飼い主、双方の幸せのために、悩んだときにはその場の雰囲気や気分に流されず、タブーを侵していないかを確認しながら対応することが大切です。

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