犬に調味料を加えた食事を与えないで
犬に手作り食や湯がいた野菜やお肉などを与える際、調味料を加えてしまうと糖分や塩分の摂取過多になりかねません。肥満の原因や臓器への負担などさまざまな悪影響を及ぼすため、犬に調味料を加えた食事は基本的に与えるべきではないと注意喚起されています。
調味料と言ってもさまざまな種類の商品が販売されていますが、調味料の中には体に負担をかけるだけでなく、少し摂取するだけで重大な症状を引き起こしてしまう調味料もあるので、誤飲などしないよう注意してください。
症状は?犬にとって危険な『調味料』5選
では、どのような調味料が犬にとって危険なのでしょうか。重大な症状を引き起こす危険性もあるので、犬の手の届かない場所に必ず保管しましょう。
1.唐辛子
唐辛子にはカプサイシンと呼ばれる辛味成分が非常に多く含まれています。そのため、誤って唐辛子や唐辛子入りの調味料を舐めたり誤飲してしまうと、強い刺激を受けて粘膜や臓器に強い負担をかけてしまいます。
胃腸に強い刺激を与えることで、下痢や嘔吐、腹痛などの症状が起きたり、呼吸器官や食道器官を痛めてしまい、炎症を引き起こすことも考えられるでしょう。摂取量によっては、最悪の場合、死に至る危険性もあるので厳重に保管してください。
2.わさび
日本食によく使われるわさびですが、こちらも独特の辛味成分が含まれています。犬が摂取してしまうと胃腸に障害が起きたり、口の中の感覚が麻痺してしまう恐れもあるので注意してください。
また、肝臓障害を引き起こしたり、鼻にわさびがついてしまうことで嗅覚障害を引き起こす恐れもあるので、犬の手の届かない場所に保管しましょう。
3.コショウ
コショウには、ピペリンと呼ばれる辛味成分が含まれており、犬が摂取してしまうと興奮状態に陥る危険性が懸念されています。
また、嗅覚の良い犬にとってコショウは嗅ぐだけでも刺激を受けてしまう調味料です。くしゃみが止まらなくなるなどの症状も見られる上、直接胃の中へと吸い込まれてしまう恐れがあるので気をつけましょう。
4.カラシ
カラシも辛味成分が含まれているため、犬の胃腸に負担をかけ、嘔吐や下痢、腹痛といった消化器症状を引き起こす危険性があります。
他にも口の中の感覚が麻痺したり、そのほかの感覚神経の一時的な麻痺といった症状が見られやすいです。マスタードなどのカラシが含まれているので、与えないようにしてください。
5.タバスコ
ここまでご覧になった方は、タバスコも犬にとって大変危険な調味料であることは理解できるでしょう。胃腸障害や感覚麻痺などの恐ろしい症状を引き起こします。
また、タバスコは唐辛子と同じように辛味成分が強いため、摂取量によっては呼吸困難や痛みを伴い、最悪の場合、死に至る危険性も危惧されます。絶対に与えないように気をつけてください。
まとめ
いかがでしたか。犬にとって危険な調味料、少量であっても口にさせるべきではありません。もしも口に含んでしまったときは、愛犬の様子をしばらくの間、注意深く観察し、念の為、かかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。