犬と『一緒に眠る』デメリット5選 愛犬や飼い主への悪影響や注意点まで

犬と『一緒に眠る』デメリット5選 愛犬や飼い主への悪影響や注意点まで

愛犬と同じ布団で眠ることは、飼い主にとって憧れのシチュエーションのひとつです。しかし、犬と同じ布団に入ることにはデメリットも多く存在します。今回は、愛犬と「一緒に眠る」ことのデメリットや注意点について解説していきます。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

デメリット①衛生面の問題

犬の抜け毛

どんなに愛犬を綺麗な状態にしていたとしても、同じ布団で眠るということはアレルギーや感染症のリスクがあります。

犬の抜け毛やフケ、ヨダレなど気を付けていても布団に付着してしまうので、寝ている間に吸い込むことになるからです。

また、必ずと言うわけではありませんが一緒に寝ることで「人獣共通感染症」を発症してしまうおそれも。

布団の中に愛犬を入れた後は、こまめに洗濯をして常に清潔な状態を保つよう心掛けましょう。

デメリット②主従関係の問題

お手を拒否する犬

愛犬と一緒に寝ることによって、飼い主との主従関係が崩れてしまう可能性があります。

犬は本来群れで生活している動物で、寝るときはリーダーから離れて眠るという習性があります。そのため、飼い主と寝ることで自分と同等の立場だと思ってしまい、言うことを聞かなくなることがあるためです。

特に主従関係が築けていない状態で一緒に寝る習慣をつけてしまうと、飼い主の指示に従わなくなり、しつけが困難になる危険性もあるので注意しましょう。

デメリット③分離不安症の恐れがある

寂しそうな犬

飼い主と過ごす時間が長く、寝る時まで近くで過ごしてしまうと、飼い主に対する依存性が高くなり「分離不安症」になる可能性があります。

分離不安症とは、飼い主が自分の側から離れることに極度の不安を覚えてしまう心の病気です。特に子犬のときから一緒にいる時間を長く取りすぎると、分離不安症になりやすいといわれています。

このような状態になってしまうと、お留守番もできなくなり、粗相や食欲不振といった問題が発生してしまうこともあります。

仕事やプライベートの予定にも支障をきたすだけでなく、愛犬のストレスや不調にも繋がるので注意が必要です。

デメリット④怪我の危険性

包帯を巻く犬

小型犬や子犬の場合、寝ている間に下敷きにしてしまったり、ベッドから落下してしまう危険性も捨てきれません。

また、骨折など怪我の危険だけでなく、窒息の危険性も。

寝ているときだけでなく、ベッドから降りるときの衝撃で関節を痛めたり、脱臼したりすることもあるため、一緒に寝たい場合は工夫が必要です。

デメリット⑤睡眠の質が落ちる

睡眠不足の女性

愛犬と一緒に寝ることは癒しの時間でもありますが、私たちの睡眠の質を下げてしまうことがあります。

愛犬の寝相が悪かったり飼い主より早く起きてしまう場合、隣で動くのが気になってしまい睡眠が浅くなったり、睡眠時間が短くなったりすることもあるからです。

また、自分より小さい動物と一緒に寝ることは、無意識に「潰してしまわないように」と気を遣うことにつながり、睡眠の質を低下させることもあります。

まとめ

犬と寝る男性

愛犬と一緒に寝ることは、飼い主にとっても幸せな時間です。しかし、メリットだけでなくデメリットも理解することが大切です。

リスクを回避するために同じ布団に入るのではなく、隣に犬用のベッドを置くようにしたり、毎日ではなく一匹で寝る日も作ったりと、工夫をするようにしましょう。

愛犬との距離感を適切に保つことは、飼い主と信頼関係を築くためにも非常に重要なことです。

しつけをしっかりし、不用意に布団に乗らないように教えることも大切です。愛犬の体もブラッシングやシャンプーで清潔を保ち、ノミ・ダニの対策もきちんと行いましょう。

事前の対策をしっかり行っていれば、一緒に寝ることができないわけではありません。デメリットをしっかりと考えた上で、環境を整えて愛犬との時間を楽しんでくださいね!

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