犬が秋に体調を崩しやすいとされる理由
朝晩は、ひんやりとした空気が感じられるようになる秋。愛犬とのお散歩やお出かけが楽しみになる季節ですね。
秋は、季節の変わり目ということもあってか、愛犬の食欲に変化が見られるようになったり、体調を崩しやすくなったり、何かとトラブルが起きやすい季節でもあります。
我が家では、夏の終わりや秋の初め、高齢になった愛犬たちの健康診断を受けるのが恒例になっています。ちょっとした変化も見逃さないことが、愛犬たちの健康管理に大切なことだと思います。
犬が秋に体調を崩しやすいとされる理由とあわせて、愛犬の健康を守るためにできる対策法を解説します。愛犬の健康管理にぜひお役立てくださいね。
1.換毛期によるストレスとエネルギー不足が起こりやすい
犬が秋に体調を崩しやすいとされるのは、換毛期によるストレスとエネルギー不足が起こりやすくなるためです。
ダブルコートを持つ犬種にとって、秋は換毛の季節ですね。大量の被毛が抜け落ちること、大量の被毛を新しく作り出すことは、犬の体に起る大きな変化です。
体に起る大きな変化は、犬の心にも変化や負担を与えます。ソワソワすることが増えたり、怒りっぽい態度や仕草を見せたりすることはありませんか?
変化に対応するため、たくさんのエネルギーを消費し、エネルギーが不足しやすくなります。犬の被毛は、ケラチンと呼ばれるたんぱく質から作り出されるため、たんぱく質不足にもなりやすい可能性があります。
ドッグフードから十分なエネルギーとたんぱく質を摂ることができているかと思いますが、愛犬の健康を守るため、食生活を見直す機会にしてみてもよいかと思います。
また、秋はおやつも、たんぱく質を摂ることができるものを与えるとよいのではないでしょうか。
2.花粉によるアレルギー症状が起りやすい
犬が秋に体調を崩しやすいとされるのは、花粉によるアレルギー症状が起こりやすくなるためです。
秋は、「ブタクサ(キク科)」「ヨモギ(キク科)」「カナムグラ(アサ科)」「カモガヤ(イネ科)」というような植物の花粉が飛び交います。
どれも空き地によく生えている雑草です。公園や住宅地などの身近な場所にも生えている雑草なので、野山をお散歩する犬だけではなく、近所をお散歩する犬にも影響を与えることがあります。
とくにブタクサの花粉は粒子が細かく、気管支に入り込みやすいという特徴があります。ブタクサの花粉を吸いこんでしまったとき、気管支炎や喘息のような症状が出るかもしれません。
愛犬の健康を守るため、雑草の生えた場所をなるべく避けながら秋のお散歩を楽しんではいかがでしょうか。新しいお散歩コースを見つけるきっかにもなるかもしれませんね。
3.季節の変わり目で気温差が大きくなりやすい
犬が秋に体調を崩しやすいとされるのは、季節の変わり目で気温差が大きくなりやすいためです。
軟便・下痢・嘔吐の症状が出やすく、数日続く場合には動物病院へ行きましょう。
とくに子犬や老犬は体調を崩しやすくなります。朝起きたときに冷えを感じたら、暖房で少し部屋を暖めるとよいと思います。
朝のお散歩は室内でウォーミングアップをして体を温めたり、服を着せてお散歩に出たりするなどの対応するとよいと思います。
愛犬の健康を守るため、気温が下がる時間帯には適度に暖房を使用し、部屋の温度と湿度を一定に保つことが大切です。
秋の昼間は、まだ夏のような暑さが残る地域もあるかと思います。愛犬の健康を守るため、お留守番中の熱中症対策が必要な場合もあるでしょう。
まとめ
犬が秋に体調を崩しやすいとされる理由を3つ解説しました。
- 換毛期によるストレスとエネルギー不足が起こりやすい
- 花粉によるアレルギー症状が起りやすい
- 季節の変わり目で気温差が大きくなりやすい
秋は犬だけでなく飼い主のみなさんも体調を崩しやすい季節です。夏の暑さによる疲れが出ていませんか?
体の冷えに注意し、秋の味覚で栄養を補いながら、愛犬の体調の変化にもすぐに気付けるようにしておきたいですね。