️犬にとっての「健康的な生活習慣」
飼い主にとって、愛犬の存在は何よりも大切です。そして当然、愛犬の健康を守ることは飼い主の義務でもあります。
しかし、愛犬をかわいがりすぎて、あるいはどうして良いかわからずに、知らないうちに愛犬の健康を害することになってしまっている場合も。
また近年では、犬の室内飼育も進み、食生活が改善したことや飼育環境が向上したことにより、犬が長寿化している傾向があります。
その結果、昔よりも犬にガンが発生する確率が上がっていたり、人間のように生活習慣病にかかってしまったりすることも増えているようです。
そのため、大切な愛犬の健康を守るために、彼らの生活習慣を整えて健康維持をしてあげる必要があります。
そこで今回は、犬にとっての「健康的な生活習慣」について解説します。愛犬の健康を守るために知っておくべき知識を確認しておきましょう。
1.食生活を管理する
犬の本来の性質では、食餌は「食い溜め」をするようにできています。
そのため、現代の犬でもとても食いしん坊で、フードやおやつは与えられれば与えられるだけ全部食べてしまう子が多いようです。しかし現代の犬の食餌はほぼドッグフードであり、こちらは栄養豊富であるため、たくさん食べればその分カロリーも栄養分も摂りすぎることになってしまいます。
それ以外にも、高カロリーのおやつを与え過ぎてしまうと、犬はあっという間に肥満になってしまうでしょう。
そもそもドッグフードは、体重や年齢によって厳しく必要量が決まっています。必要量より多く与えてしまったりライフステージに合わないフードを与え続けてしまったりすると、栄養過多、カロリー過多になってしまうので注意が必要です。
また、フードを食べさせたら、歯を磨くということも忘れずにしてあげると良いでしょう。
歯周病は口の中だけでなく、脳神経や消化器などにも影響を及ぼす恐れがある病気です。子犬のうちから歯磨きを習慣化させておくと、大人になってからも歯石の付着を防ぐことができます。
2.運動量を確保する
犬にとって、散歩はリフレッシュタイムであるとともに、運動不足解消の時間でもあります。室内で自由に動き回って運動している小型犬であっても、外に散歩に出ることはとても重要です。
散歩でしっかり運動すると、筋肉の発達が促されるうえ脂肪の燃焼もするため肥満の防止に役立ちます。また、運動の負荷は犬の骨を強くすることにもつながりますので、運動によって消費カロリーを増やし、適切な体重を保持することも大切です。
しかし、子犬期や成長期に激しい運動をさせすぎることは禁物です。骨が育っていないため、関節が変形してしまう危険があります。
またシニア期であれば骨折や怪我につながる危険があるため、激しい運動や階段の上り下りなどは注意が必要です。
3.計画的なワクチン接種と投薬
犬は自分で病気を防ぐことができません.手洗いやうがいをすることもできないため、飼い主が計画をしてワクチン接種や投薬をする必要があります。
特に一年に一回の狂犬病予防ワクチン、混合ワクチンの接種は、愛犬を病気から守るためにも大切ですので忘れないようにしたいものですね。
また、初夏から秋にかけてフィラリアの予防薬を投薬することも忘れないようにしましょう。
計画した日にワクチンを打てるよう、日頃から愛犬の健康状態をチェックしておくことが大切です。
4.定期的な健康診断
飼い主といえども、愛犬の体の中をすべて把握しておくことはできません。日々の多忙ななかで、うっかり異常を見落としてしまう可能性もあります。
そのため、愛犬には定期的な健康診断を受けてもらう必要があるでしょう。
犬とは日頃からコミュニケーションをとったりスキンシップをとったりして、異常を見つけやすくできるような習慣にしておくと良いですね。
️まとめ
犬にとっての「健康的な生活習慣」とは、なにより飼い主がきちんと犬の生活を管理してあげることです。
食べる食事の量や内容、運動するときの量や運動時の動きの確認、歯磨きに慣らしてあげること、予防接種や健康診断を嫌がらないようにさせてあげることなど、やるべきことはたくさんあります。
近年、犬の間でも増えている生活習慣病のほとんどは、飼い主が日頃から愛犬の体や様子をチェックしてあげることで早期発見でき、防げるものです。
肥満、高血圧などの循環器系疾患、口腔疾患などは、上記のことを注意して管理してあげると防げることも多いと言われています。
愛犬の健康寿命を伸ばしてあげるためにも、今回解説したような生活習慣をしっかり守り、一日でも愛犬と一緒に暮らせるように健康管理をしてあげたいものですね。