愛犬のごはんの食べ方…実は体に負担がかかっていることも
愛犬にごはんを与えるとき、皆さんは愛犬の体への負担を考慮していますか。なんとなくいつも使っている食器に入れて与えていると、実は愛犬の体に負担をかけている恐れもあるので注意が必要です。
ごはん中にかかっている負担は、腸内環境を悪化させて体調不良につながったり、窒息や消化不良のリスクもあります。さらに、悪い姿勢で食べているとヘルニアになる危険性もあるので、正しい与え方を心がけましょう。
犬にやめさせるべき『ごはんの食べ方』4選
犬にごはんを与えるときは、以下の食べさせ方は控えてください。
1.床に食器を置いた状態で食べさせる
床に直接食器を置いた状態で食べさせていると、犬は必要以上に首を下げてごはんを食べなければいけなくなります。姿勢が非常に悪く、長年この姿勢でごはんを食べ続けていると、首から背中にかけて大きな負担がかかることに。
すると、首付近にヘルニアを患ってしまい、後遺症などが残る危険性もあります。最悪の場合、手術が必要になるケースもあるので、必ず愛犬の頭の高さに調節して食器を置いてあげましょう。
2.出しっぱなしのごはんを食べさせる
ごはんを出しても愛犬が食べないから、とそのまま出しっぱなしにしていませんか。すると、犬は「いつでも食べられる」と学習してしまい、出された時に食べようとしなくなります。
また、出しっぱなしのごはんには埃や空気中の微生物、細菌などが入ってしまう恐れも。長時間放置されたごはんは細菌や微生物の温床となるリスクも高まるので、体に負担をかけてしまいます。
3.一度に大量のごはんを食べさせる
愛犬にごはんを与える時間がないから、と1日の摂取量を一度に食器に入れて与えていませんか。一度に許容量以上の大量のごはんを食べてしまうと、胃腸に大きな負担がかかります。
腹痛や消化不良による下痢や嘔吐、便秘など、さまざまな症状を発症するほど負担をかけてしまいますし、その後、動くことで胃捻転や胃拡張などの命に関わる危険な症状につながる危険性もあります。
必ず1日に与える摂取量を2〜3回に分けて、犬が食べたごはんを消化しやすいのように与えてください。
4.早食い
愛犬がまるで急いでいるように早食いしてしまう、というご家庭では、早食いを防止する策を講じなければなりません。早食いの主な原因は以下の通りです。
- 落ち着いて食事できる環境ではない
- 飼い主がじっと見ていて落ち着かない
- 食べているときにちょっかいを出される
早食いを防止するためには、まず愛犬が落ち着いて食事できる環境を整えてあげてください。また、飼い主は少し離れた場所から見守ってあげましょう。
正しい犬へのご飯の食べさせ方は?
犬にごはんを与えるときは、体に負担がかからないような食べさせ方を意識してください。
- 落ち着いて食事できる環境を整える
- 1回に与える量は1日の摂取量を2〜3回分に分けた量
- 愛犬の頭の高さに合わせて食事台などを用意する
- 勢いよく食べても安定する食器を選ぶ
- 早食い癖がある場合は、早食い防止用の食器を検討
これらのポイントを押さえて愛犬に食事を与えましょう。
まとめ
ごはんの食べ方によっては、犬の体に後遺症を残してしまうほどの負担をかけてしまう恐れがあります。今回紹介したごはんの食べ方には注意し、愛犬に負担がかからないよう食事環境を整えてあげましょう。