読書の秋ですね。
だんだんと冬が近づき、少し肌寒くて外に出るのが億劫なお休みの日や、通勤通学の電車の中で読める、とても素敵な小説を見つけました。
特に犬好きの皆さんには朗報ですよ!
水色のエプロン ~犬との心の架け橋~
水色のエプロン - 犬との心の架け橋 (MyISBN - デザインエッグ社)
作品タイトルは、『水色のエプロン ~犬との心の架け橋~』で、トリマーさん書き下ろしのファンタジー小説です。
トリマーさんが題材の小説なんて珍しいですよね?
この本は、プロのトリマーを目指す女の子がトリミングサロンで働きながら、犬種について、犬の歴史について、トリミングやお手入れの方法、犬の気持ちなどを、カワイくて優しい犬たちに囲まれながら日々奮闘し、勉強しながら成長してゆくお話しです。
しかし、ただの成長ストーリーという訳ではなく、ファンタジーの要素もおり混ざっているので、まじめな本が苦手という方にも、夢を持って読み進められる物語だと思います。
現役トリマーさんが書き下ろしただけに、犬に関する知識はとても為になるものばかりですよ。
永久保存版間違い無しの一冊です!
この本を手に取ったきっかけ
私はもともとトリマーだったので、同じトリマーさんが書いた小説ということで興味を持ちました。
実際に読んでみて、トリマーを目指している方や、犬のことをもっと知りたい方、犬を飼って見たけど、犬の気持ちがわからない!という方にもおすすめだと思いました。
もちろん犬の事はあまりわからないけど、小説が好き!という方も楽しめる一冊です!
読んでみた感想
自分も含めトリマーさんが読めば、初心に帰れたり、自分の仕事に誇りを持てるのではないかと思います。
豆知識も豊富に書かれているので、専門的に思い返す事や、納得できることも多々ありました。
お話は、見習いトリマーの女の子が、突然お店を一人で任されるところから始まります。
ドキドキの展開から、いろいろな犬種、特徴の違った性格の犬との出会いがあり、悩み、苦労しながら日々問題を解決してゆきます。
物語の中でサモエドのフレデリックという犬が登場するのですが、とっても良い味の性格で、私的にはツボでした。
ほかにも、肥満になってしまった犬の危険性、ノミが付いてしまった時の対処法、爪切りの仕方や、暴れてしまう犬の上手な洗い方、などなど、いろいろな悩みやトラブル対処法などが、読みやすくそして楽しく書いてありました。
海沿いの町が舞台なので、さわやかな景色や空気を想像しながら最後まで楽しく読むことが出来ましたよ!
おすすめポイント!
『トリマーさんが主人公のストーリーが珍しい!』ということもありますが、それだけではなく、ファンタジーのスパイスと、特徴的で個性的なキャラクターをした犬たちがたくさん登場し、ストーリーを盛り上げてくれているところや、プロのトリマーになろうとする主人公の心の葛藤や成長する姿にも共感でき、小説としてもとっても楽しめました。
そして、なによりも本物のトリマーさんが書き下ろした小説だけに、タメになる専門知識が満載です!
そしてラストは、本当に泣けます。
何度も読み返したくなりました。
トリマーさんはもちろん、犬を飼っている方や犬が好きな方に、是非読んでいただきたいおすすめの一冊です。
デジタルがメインの今日この頃、たまには読書など如何でしょうか?