犬が『くしゃみ』をする原因・理由とは?症状が治まらないときの対処法まで

犬が『くしゃみ』をする原因・理由とは?症状が治まらないときの対処法まで

『犬がくしゃみをする原因・理由』についてまとめました。すぐに治まるくしゃみは、生理的な正常な反応である可能性が高いです。くしゃみが止まらないとき、他に症状が出ているときは、異物や病気が原因かもしれません。対処法もあわせて解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が「くしゃみ」をする原因・理由

くしゃみをする大型犬

愛犬のくしゃみの症状が止まらないとき、くしゃみ以外にも症状が見られるとき、おかしなくしゃみをしているとき、心配になりますよね。

犬もくしゃみをする動物ですが、普段から愛犬のくしゃみを目にすることのある飼い主にとっては、正常なくしゃみと異常なくしゃみの見分けもできるようになっているのではないでしょうか。

犬のくしゃみが生理的なものなのか、病気によるものなのかまで見極めることができると、すぐに動物病院に行くべきなのかの判断もしやすくなると思います。

水が鼻に入ってしまった

犬が水を飲んでいるとき、水が鼻に入ってしまい、くしゃみをすることがあります。

生理的な正常な反応なので、心配はいりません。水を飲む度にくしゃみをするのであれば、水の与え方を変えることで、くしゃみをしなくなることがあります。

食器の位置が低いこと、または高いことで、水が鼻に入りやすいのかもしれません。低い場合には、高さのある食器に変える、ペット用テーブルに食器を置くなど工夫してみましょう。

ニオイに鼻が刺激されてしまった

犬がニオイを嗅いだとき、そのニオイに鼻が刺激されてしまい、くしゃみをすることがあります。

お散歩中によくあるのが、車やバイクが排出する排気ガスのニオイを嗅いでしまい、くしゃみが出ることです。車やバイクの通りが少ないコースをお散歩することで改善されます。

お家の中であれば、芳香剤・アロマオイル・香水・化粧品などのニオイを嗅いだとき、そのニオイの強さに鼻が刺激され、くしゃみが出ることがあります。

ニオイの強いものを嗅いだとき、私たち人間も鼻の奥が痛くなったり、頭が痛くなったり、気分が悪くなるなどすることがありますよね。犬も同じ思いをしているかもしれません。

くしゃみが止まらないとき、痛がっているとき、苦しそうにしているときは、動物病院で診てもらいましょう。

鼻の中に異物が入ってしまった

くしゃみをするレトリバー、たんぽぽの白い綿毛

犬の鼻の中に異物が入ってしまったとき、くしゃみをすることがあります。

お散歩中であれば、地面のニオイを嗅いだとき、砂埃を吸い込んでしまい、くしゃみが止まらなくなってしまうことがあります。

お家の中であれば、床のニオイを嗅いだとき、ホコリを吸い込んでしまったり、自分の抜け毛を吸い込んでしまったりし、くしゃみが止まらなくなってしまうことがあります。

室内の空気中を待っていた抜け毛やホコリは、朝起きたばかりのときは、床に落ちてとどまっています。起きてすぐ、フローリングシートで拭き取るのがおすすめです。

窓を開けたり、掃除機をかけたりすると、床の上の抜け毛やホコリが空気中に舞ってしまうので注意しましょう。

くしゃみが止まらず、鼻に入った異物が取り除かれていない様子であれば、動物病院で診てもらいましょう。

風邪をひいてしまった

犬が風邪をひいてしまったとき、くしゃみをすることがあります。

よく「風邪」とは言いますが、これは正しい病名ではありません。様々な感染症にかかっている可能性があります。

たとえば、犬パラインフルエンザウイルスは呼吸器系のウイルスで、「ケンネルコフ」という感染症を引き起こします。くしゃみ以外には、咳・高熱・鼻水などの症状を伴うことがあります。

混合ワクチンで予防することができる感染症です。年1回の接種をおすすめします。

他には、クリプトコックスという真菌(カビ)への感染を疑うこともできます。クリプトコックス症は、人獣共通感染症です。

クリプトコックスは、土壌や野生動物の糞に存在する真菌です。吸い込むことで感染するため、お散歩中の感染に要注意です。

まとめ

くしゃみが出そうな犬

犬が「くしゃみ」をする原因・理由を解説しました。

愛犬のくしゃみの症状が止まらないとき、くしゃみ以外にも症状が見られるときは、動物病院で診てもらいましょう。

おかしなくしゃみをしているけれど、元気も食欲もあるし、くしゃみもすぐに治まる、というときは、3日程度様子を見てもよいと思います。しかし、数週間も数カ月も同じ症状があるときは、動物病院で診てもらいましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。