犬が誤飲すると死ぬもの4選 絶対に食べさせないためにすべき対策とは?

犬が誤飲すると死ぬもの4選 絶対に食べさせないためにすべき対策とは?

わんこは何でも口にしてしまうので、誤飲や誤食には特段の注意が必要です。今回はその中でも誤飲してしまうと特に危険なものをご紹介します。しっかり対策をして絶対に食べさせないようにしましょう。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

危険!わんこが誤飲すると死ぬもの

ワタに囲まれた犬

1.チョコレートやネギ類

わんこが誤飲すると命に関わるものとして、まずは中毒性のあるものが挙げられます。人間にとっては無害で美味しい食べ物であっても、わんこにとっては有害なものはたくさんあります。

中でも死亡例が多いのがチョコレートとネギ類です。体重5kgのわんこに対して、チョコレートの場合にはおよそ板チョコ1枚、ネギ類の場合には50g程度で致命的になる可能性があります。

いずれも、わんこに絶対に食べさせてはいけないものとして認知度が高いものではありますが、誤飲による事故の報告は今も止みません。

2.観葉植物

盲点となりがちなのが観葉植物です。わんこは土を掘る習性があるうえ、球根をボールのように遊んだ末に口にしてしまうこともあります。球根には毒性を含むものが多く、わんこが誤って口にしてしまうと死に至る場合があります。

特にスイセンは毒性が強いものとして知られているので注意が必要です。また、ユリやスズランは球根に限らず植物全体に毒が含まれており、活けていた花瓶の水を口にしただけで中毒症状を起こす危険性があります。

3.紐状のもの

こちらもあまり知られていませんが、紐状の異物は誤飲してしまうと命に関わる可能性が高く大変危険です。

細長い紐状の異物は腸に絡まりやすく、腸が動いているうちによじれて腸をたぐり寄せてしまい、腸閉塞を起こしてしまいます。このような形で腸閉塞が発生すると、腸に穴が空いたり壊死したりしてわんこの命を奪うことになりかねません。

4.人間用の薬

毒と薬は紙一重、量を間違えばどんな薬も毒になります。そのため人間用に処方された薬を体の小さなわんこが誤飲すると、たちまち毒として作用してしまいます。

わんこに危険な薬の代表例が、人間の風邪薬や解熱鎮痛剤にごく一般的に使用されているアセトアミノフェンです。愛犬の体調が悪いから、怪我をして痛そうにしているからと、飼い主さんが飲ませてしまう例も報告されています。

しかし、たとえ少量でも人間用の薬を与えるのはNGです。他にも高血圧の治療に使う降圧剤などにも注意が必要です。

これだけは!わんこの誤飲対策

柵からこちらを伺う犬

1.キッチンは立ち入り禁止にする

キッチンはわんこには危険なエリアです。有害な食材や人間用に調味された料理を誤飲してしまうことを防ぐためにも、キッチンには柵を設けるなどしてわんこが立ち入れないようにすべきです。

2.誤飲すると危険なものはわんこの手の届かないところに

わんこの誤飲を防ぐためには、誤飲できない環境を作ることに尽きます。部屋の中は整理整頓して誤飲してしまいそうなものは散らかしておかない、わんこの手の届かないところにしっかり避けておくということを心がけましょう。

3.お散歩中は目を離さない

誤飲事故が発生するタイミングとして多いのがお散歩中です。公共の道路にはゴミなどを含めて何が落ちているかわかりません。

常に前方に注意を払って、わんこが気にしてしまいそうなものが落ちていたら道を変える、わんこが興味を示して匂いを嗅いでいる場合は、すぐにリードを引っ張って遠ざけるなど目を離さないことが大切です。

まとめ

お肉を見つめる犬

いかがでしたでしょうか?誤飲事故で愛犬が命を落とすことになったら、飼い主さんは悔やんでも悔やみきれません。危険なものに対する正確な知識をアップデートしたうえで、必要な対策をしっかりとり、愛犬を誤飲から守りましょう。

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