犬の『終活』とは いつから始めるべき?
犬の『終活』とは、犬が老いてくる7〜8歳を過ぎたタイミングで、なるべく早めに愛犬の老後のことや亡くなる前後のことをあらかじめ家族と話し合って決めておくことです。
一般的にはペットの介護の内容を家族と共有したり、病気になったときに必要な費用を計算したり、いざ最期を迎えたときにどのような看取り方をしたいのか、葬儀はどのように行いたいのかを決めておきます。
事前にいろいろと決めておくことで、愛犬が亡くなった後に残る悔いが軽減されたり、最期をのんびり穏やかに皆で看取ることができるなどのメリットもあります。
犬の『終活』後悔しないためにすべきこと5つ
では、犬の『終活』を行う際に愛犬が亡くなった後、あるいは亡くなる直前に後悔しないために、どのようなことを決めておくべきなのでしょうか。
1.ペット保険の見直しやかかる医療費の計算・貯蓄
犬はシニア期になると病気や怪我の頻度が増える傾向にあります。そのため、事前に加入しているペット保険の内容を再確認し、愛犬に適した契約内容か見直しましょう。
また、入っていない方は、今からでも加入できるペット保険を探しておくことをおすすめします。
また、病気や怪我を負った時にかかる医療費をざっと計算しておき、必要な費用を貯蓄しておくことも大切です。
犬の医療費には、年額1〜6万円かかるご家庭が過半数を占めていますが、実は20万円以上の医療費が1年間にかかっているご家庭も10%を占めていることが判明しています。
何も対策せずにいざ高額な医療費を払うことは非常に大変です。事前にこうした知識を把握しておき、いざという時のために準備しておくことも終活の重要なポイントです。
2.愛犬との思い出づくり
シニアになった愛犬と遠出することは、なかなか厳しい場面も多いです。しかし、愛犬との思い出づくりはさまざまな形で行えるので、愛犬の無理のない範囲で愛犬が楽しめるような思い出づくりは何かないか考えてみてください。
行ったことのない場所へ連れて行くのも良いですし、愛犬との時間を今まで以上に作ってあげるのも良いでしょう。愛犬の死後、なるべく後悔を残さないためにも重要な終活内容です。
3.犬の介護の内容や協力体制を家族と話し合う
年を重ねるごとに愛犬が自分でできることが減っていきます。介護が必要になる犬が大半なので、犬の介護にはどのようなお世話が必要なのか、その内容を家族と共有しておきましょう。
また、誰がどのようなお世話を担当するのか、外部サービスに依頼して来てもらう場合は、どこのサービス会社を利用するのかなども話し合っておくことをおすすめします。
4.緊急の連絡先や病院の情報を家族と共有する
愛犬に何か異変が起きたとき、家族のうち特定の誰かが病院の情報を把握している状況は危険です。家族全員が緊急連絡先やかかっている動物病院の情報を把握しておくべきです。
冷蔵庫など家族全員が見える場所に連絡先を貼っておいたり、あらかじめスマホの連絡先に登録しておくなど共有しておきましょう。
5.最期の看取り方や葬儀社を話し合う
犬の終活において、愛犬の最期の看取り方や亡くなった後にどこの葬儀社で火葬や葬儀を行うか、また遺骨はどのように扱うかという点はとても重要です。
最期まで延命治療を続けるならば入院が必要ですし、家族全員で看取りたいならば自宅で静かに看取るという方法もあります。
現在、ペット関連の葬儀社や霊園も増えているので、愛犬が亡くなった後に納得のいく葬儀社を探すのは困難です。あらかじめ最期のことを考えて行動することも忘れないようにしてください。
まとめ
いかがでしたか。犬の終活は、愛犬の死を考えるようで悲しくなる人も多いでしょう。しかし、大事なことは余裕のあるうちに決めておかなければ、後で悔いが残ることになります。ぜひ家族と愛犬の老後や最期について話し合う機会を設けてください。