ご長寿!長生きな犬種5選
アニコム損保「家庭どうぶつ白書2023」によると、犬全体の平均寿命は14.2歳ですが、犬種によって平均寿命に違いが出ています。そこで長生きな犬種についていくつかご紹介します。
1.トイプードル:15.3歳
日本国内で最も飼育頭数が多いトイプードルは、犬全体の平均寿命を大幅に超える15.3歳が平均寿命です。トイプードルが長寿な理由は病気にかかりにくいことです。
遺伝的疾患が少なく、生まれつき身体が丈夫な個体が多い犬種であるといえます。また、定期的なトリミングの際に病気の兆候を見つけやすいことも長寿の一因として挙げられるでしょう。
2.MIX犬:14.8歳
「MIX犬は身体が丈夫で長生きしやすい」との説もありますが、親犬の犬種によって大きく左右されるため一概にはいうことはできません。 親犬の遺伝的疾患の有無によって病気の発症リスクは変わってきます。
弱肉強食の世界で生き残ってきた野犬など、生命力の強い遺伝子を持つMIX犬を迎え入れた場合は、病気にかかりにくく長生きする可能性はあると考えられます。
3.柴犬:14.7歳
ご紹介する犬種で唯一中型犬に分類される柴犬。日本犬6種の中では最も飼育されている人気犬種です。そんな柴犬も平均寿命を上回る長寿な犬種といえるでしょう。
長らく日本で暮らしている土着犬のため、日本の気候や風土に適していること、また皮膚炎にかかりやすい犬種ですが、他に大きな病気をしづらいことが長生きの理由です。
4.ミニチュアダックスフンド:14.8歳
人気犬種として毎回上位にランクインするミニチュアダックスフンドも、犬の平均寿命を上回るご長寿犬種です。小柄な体格ながら陽気で活発、好奇心旺盛な性格からストレスを溜めづらいといえるかもしれません。
もともと狩猟犬のため運動量は活発です。シニアになっても適度な運動をさせ健康的な生活を送るよう心がけると良いですね。
5.イタリアングレーハウンド:14.6歳
スリムなボディが美しいイタリアングレーハウンドは、その華奢なイメージとは異なり実は頑健な体質の犬です。寿命が長い小型犬の中でも長生きの犬種といえます。
寒さに弱い犬種のため、冬場の温度管理はしっかりと行う必要があります。また、膝蓋骨脱臼を起こしやすいため、急な走り出しや階段には十分に気を配ってあげましょう。
犬の寿命を伸ばすポイントとは?
大切な愛犬には1日でも長く健康でいてほしいものです。そこで犬の寿命を延ばすポイントをご紹介します。基本的なことですが、改めて日々の生活を振り返ってみましょう。
- しっかりとした食事管理
- 適度な運動
- 飼育環境を整える
- 定期検診
愛犬に長年同じごはんを与えていませんか?犬も年齢やライフステージの変化に合わせて食事を変える必要があります。
さらに人間の食べ物を与えることはもちろんNGですが、おやつも与えすぎには十分注意しましょう。肥満は万病の元ですので、愛犬の体重管理も必須です。
適度な運動は犬の足腰を鍛え筋力の衰えを緩やかにします。また、様々な刺激に触れることで、犬の知的好奇心が満たされストレス解消にも非常に重要です。愛犬の体調や様子に合わせながらも、外には積極的に出かけると良いですね。
室内飼いが多い昨今、飼育環境を整えることも大切です。温度・湿度管理はもちろん、ぐっすりと眠れるように季節に合わせて寝床を調整してあげましょう。
定期的に検診を受けていると、体調不良や病気の早期発見に繋がりやすくなります。早く治療を開始すればそれだけ経済的負担が減るというメリットも。年に一度受けている方が多いと思いますが、シニア犬は半年に一度にするとより安心です。
世界で最長寿なワンコ
2023年2月、ギネス世界記録に『史上最高齢の犬』及び『存命中の最高齢の犬』として新たに認定されたのは、ボルトガルの雄犬「ボビ」でした。30歳266日生きている犬として認められたのです。
しかしその後、ギネスワールドレコーズは亡くなったボビについて「生年月日を証明できる決定的な証拠がない」として2024年2月に記録を取り消しました。
これにより、ボビの前に最高齢の称号を与えられたのが、2023年1月に23歳7日と認定されたチワワのスパイクでしたが、動物の年齢記録の再検証中とのワールドレコーズの返答により現在、最高齢犬の席は空いたままとなっています。
いずれにせよ、20歳を過ぎても元気な犬は世界各国に多く存在しているようです。日本を見てみると、栃木県のMIX犬ぷースケちゃんが26歳と9カ月で老衰により亡くなっています。
まとめ
いかがでしたか。長生きする5犬種を紹介しました。もちろん個体差はありますので、「寿命」という視点以外にも目を向けてぴったりの犬を見つけてほしいと願います。
大切なことは常に愛犬の立場になり、寄り添って生活することです。家族の一員であるワンコと末永く暮らせるように、飼い主さんも日々の生活や習慣を見直してみてくださいね。