犬がプルプルと震えるのはなぜ?5つの理由ごとの見分け方や注意点、可能性のある病気まで解説

犬がプルプルと震えるのはなぜ?5つの理由ごとの見分け方や注意点、可能性のある病気まで解説

犬がプルプルと震えているときは、心身に何らかのトラブルや異変が起きている可能性があります。この記事では、犬が震える理由や注意点、考えられる病気も含めて解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

なぜ?犬がプルプルと震える理由と見分け方

毛布にくるまるチワワ

1.寒いから

犬もわたしたちと同じように寒さから震えることがあります。「犬は寒さに強い」とも言われますが、全ての犬に当てはまるわけではありません。シングルコートの犬種や温暖な地域が原産の犬は、寒さに弱い傾向があります。

室内の寒さによるものや暖かい部屋から寒い外へ出たときの温度差によって、プルプルと震え出すこともあります。

体温調節が難しい子犬やシニア犬は特に気を配ってください。暖房の設定温度を上げたり毛布などを上手く活用する、散歩の際も防寒着を着せるなどの対策が必要です。

2.不安や恐怖を感じている

犬は不安や恐怖などの強いストレスを感じたときに震え出すことがあります。例えば、雷や花火などの大きな音、動物病院へ連れて行ったときによく見られます。当てはまる場合も多いのではないでしょうか。

また、繊細な犬は初めての場所や人、他の犬にも敏感に反応しプルプルと震えることも。尻尾を下げてその場を離れたり、反対に飼い主さんのそばに寄ってくる子もいます。

そのときのシチュエーションや愛犬の性格を鑑みて、ストレスの原因をできる限り取り除いてあげましょう。愛犬に優しく寄り添うこともお忘れなく。

3.加齢による筋力低下

犬は一般的に7歳を過ぎるとシニアと呼ばれるようになります。まだまだ元気なワンコも多いですが、筋力の衰えは始まっています。犬は後ろ足から症状が出ることが多く、立っているときに震えが出始めます。

散歩中など普段の歩行時の他、排便時の力みでプルプルと震えが現れることも。加齢による自然なことですが、若いうちから積極的にトレーニングすることで筋力低下を和らげることができます。

4.痛みによるもの

今まで述べたような精神的理由や加齢の他に、痛みや病気からくる身体的な震えも存在します。体のどこかに痛みを抱えていて、触ろうとすると「キャン」と鳴いたりその場から遠ざかろうとする場合は要注意です。

痛みを我慢しているときは丸まってじっとしていることが多いです。そのときにプルプルと震えることも。

その他、何らかの疾患により震えが生じている場合があります。具体的な病気については後述しますのでご一読ください。

5.飼い主さんの気を引きたい

意外に思われるかもしれませんが、犬は自分の意志で震えることもあります。それは「飼い主さんの気を引きたいから」です。

何らかの理由により震えていたときに「大丈夫?」とそばにいてくれた経験則から、同じような行動をとるのだといわれています。震えの原因が見当たらない、表情がこわばっていないときは疑ってみましょう。

しかしこれは心配してほしい、構ってほしいという犬からのサインとも受け取れます。寂しさからストレスを感じている可能性もあり得ますので、愛犬を注意深く見てあげてください。

犬が震えるときに考えられる病気

前足に包帯を巻かれる犬

犬がプルプルと震える理由について述べてきましたが、何らかの病気が起因となっている危険性もあります。考えうる病気は以下の通りです。

  • てんかん
  • 中毒症状
  • 脳障害
  • 低血糖症
  • 椎間板ヘルニア

犬の震えからくる病気は多岐にわたります。震えのほかにもふらつき、ぐったりする、意識が混濁するなど明らかに様子が異なる症状が現れることも。一目で「おかしい」と判別がつくはずですので、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

飼い主さん側で予防できることもあります。過剰摂取した場合に中毒症状が出る物質を与えないことです。チョコレートやキシリトール、ニコチンや人間用の薬など犬にとって危険なものを把握し、絶対に与えないことです。

椎間板ヘルニアは、痛みのため動けなくなり震えが伴うこともあります。罹患する犬も多い病気ですので、知識として留めておいてください。

まとめ

ぐったりしている犬

犬が震える原因は精神的・身体的両方の理由があります。また、重篤な病気の症状や加齢によるものも考えられます。ですので、震えの原因をいち早く特定することが非常に大切です。

日頃から愛犬の様子をよく観察し、震えだけではなく些細な異変にも気づいてあげられるようにしましょう。

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