犬の熱中症対策は何月までするべき?室温調整の注意点や散歩中に気をつけるべきポイントまで解説

犬の熱中症対策は何月までするべき?室温調整の注意点や散歩中に気をつけるべきポイントまで解説

暑さに弱い犬を飼う方は、真夏以外のシーズンも熱中症対策を行う必要があることをご存じでしょうか。今回は、犬の熱中症対策は何月まで行うべきなのか、室温調整や散歩中の注意点について解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

犬の熱中症対策は何月までするべき?

水を飲む芝犬

昨今の気候変動により、最高気温が上昇傾向にある厳しい状況が続いています。愛犬家の方は夏のシーズンはもちろん、ほかのシーズンでも注意しなければなりません。

では、犬の熱中症対策は具体的には何月までするべきなのでしょうか。

10月の涼しくなる時期まで

地域により気温差はありますが、10月の涼しくなる時期まで熱中症に気をつけなければなりません。熱中症になりやすいのは7〜8月だけでなく、9月以降も含まれます。

とくに9月は気温差が激しくなり、朝は涼しくても日中急激に気温が上昇する日が多いです。そのため、秋も引き続き熱中症に注意する必要があります。

夏場以外でも、気温が22度以上、湿度が60%を超える日は、季節を問わず熱中症対策を行いましょう。

春先から熱中症対策を行う

近年では春先でも急激に気温が上昇することもあるため、油断しないよう注意してください。5月に入ると夏場とほぼ変わらない気温の日が増えるため、犬の体調管理を徹底しましょう。

寒暖差が激しい春や秋のシーズンは体調を崩しやすく、気温に振り回される日が続きます。熱中症アラートが発令されない日でも、飼い主さん自ら万全な対策を行うことが重要です。

室温調整の注意点や散歩中に気をつけるべきポイント

エアコンに手を近づける女性に抱かれた犬

気温の高い季節は、暑さに弱い犬にとって健康被害が生じるリスクが高まります。

散歩中のみならず、室内でお留守番をしている時なども、室温を細かく調整しておかないと熱中症にさせてしまう危険性があります。

エアコンで室温調整を行う

犬の健康を保つには、過ごしやすい環境を提供しなければなりません。

犬がいる場所のエアコンの室温温度は24〜26度に設定を行い、湿度は60%以下にキープしましょう。

犬の平熱は38度と高く、人間よりも暑さに弱いと言えます。そのため、人間にとっては少し肌寒い程度の室温に設定しないと、犬は快適に過ごせない可能性があります。

直射日光が当たらない場所で過ごさせる

愛犬に健康被害が及ばないために、できるだけ直射日光を入れないような環境づくりを行いましょう。お昼寝をする場所は直射日光が当たらない場所を選び、遮光カーテンでさえぎるなどの工夫を行ってみてください。

部屋には十分な水分補給ができるポイントを何カ所か作り、留守番中に水分不足が起こらないよう万全な体制を取ります。

また、カーペットの上で寝ていると体温が上がる傾向があるため、ペット用のクールマットなどを取り入れてみてください。

散歩は早朝または夕方以降に行う

気温が高い日のアスファルトは60度以上に達することがあり、その上を犬が歩くと肉球をやけどするおそれがあります。熱中症を避けるためにも、散歩は早朝または日が落ちた夕方以降に行うのが最適です。

気温が28度以上ある時は、熱中症になるリスクが高まるため散歩に行くのは控えてください。そのために、室内でのトイレができるようトレーニングを行っておくとよいでしょう。

朝や夜でも暑い日は、愛犬の体調をチェックしながら無理のない範囲で散歩を行ってください。もし呼吸が荒く元気がない場合は、散歩に出るのを控えるなどの対処を取るのが大切です。

まとめ

シャワーで遊ぶ犬

犬の熱中症対策は、春先から秋以降も涼しくなるまで続きます。飼い主さん自身も暑さ対策を行いながら、愛犬の体調を見守ってください。

家の中にいても熱中症になる可能性はあります。愛犬に少しでも異変を感じたら、すみやかに動物病院を受診してくださいね。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。