愛犬の『食器』のぬめりをそのまま放置するのは危険
愛犬の食器を片付けようと手に持ったとき、ヌルヌルとした嫌な汚れがこびりついていることはありませんか。このぬめり気を中性洗剤で落とそうとしても、なかなか綺麗に落とし切れず、対処に困るという人もいるでしょう。
犬が使う食器に付着しているぬめり汚れを放置してしまうと、衛生上良くありません。
ぬめりの原因となるものが、ドッグフードを食べたり水を飲んだりするたびに愛犬の体内へと侵入してしまい、免疫力が落ちたり体調不良の原因となる恐れもあるので気をつけましょう。
犬の『食器』がヌルヌルする原因4つ
なぜ犬の食器はヌルヌルしやすいのでしょうか。犬の食器にこびりつくぬめり汚れの原因を解説します。
1.唾液
犬の食器がヌルヌルする1番の原因は、食事や水を飲む際に犬の口内から溢れ出す『唾液』です。犬の唾液はアルカリ性の成分が高いことが判明しており、アルカリ性が高い環境は細菌の温床となりやすいと言われています。
また、犬の口内にはもともと約400種類もの細菌が存在していると言われているため、それらの繁殖した細菌が含まれている唾液が食器に付着することで、ぬめり汚れを発生させるのです。
2.細菌の繁殖
犬の唾液には細菌が多く存在しているという話をしましたが、食器に唾液が付着した後も潜在している細菌の繁殖は続きます。
唾液に存在している細菌が繁殖することで、バイオフィルムと呼ばれるヌルヌルとした膜を形成するため、犬の食器が広範囲にわたってぬめり気を帯びてしまうのです。
3.食べ残し・飲み残し
もちろん、犬の唾液だけが原因とは限りません。犬の唾液に加えて食べ残しや飲み残しに細菌が付着し、さらにその中で繁殖を繰り返すことで、ヌルヌルとした嫌な汚れがこびりついてしまうという理由も加わります。
食べ残しや飲み残しから細菌が栄養を補給してしまうため、より細菌の繁殖を促してしまう環境下であると言えるでしょう。
4.使っている環境の影響
食器を使ったり保管している環境も影響していることがあります。細菌が繁殖しやすい環境下で使っている場合は、より細菌の繁殖が活性化され、ぬめり汚れが発生しやすくなるでしょう。
例えば、高温多湿な夏場は細菌の活動が活発化します。このような環境下に唾液のついた食器を放置していれば、必然的に細菌が急速に繁殖し、ヌルヌルとした嫌な汚れが発生してしまいます。
犬の食器のぬめり汚れを落とすコツ
犬の食器のぬめり汚れを放置していると、体に悪影響を及ぼす細菌が次回の食事で愛犬の体内に侵入してしまう恐れがあります。
しかし、もともと犬の唾液はアルカリ性のため、通常の食器用洗剤では洗い落とせないことが多いです。
犬の食器がヌメヌメしているときは、まずキッチンペーパーや乾いた布などでぬめり汚れを大方取り除き、その上で酸性の洗剤を使って汚れを洗い落としましょう。
酸性の洗剤には、クエン酸やお酢などが該当します。これらを水で薄めた『専用洗剤』を作り、スプレーボトルなどに保管しておくと簡単に汚れを落とすことができますよ。
まとめ
いかがでしたか。犬の食器がヌルヌルする原因は、犬の唾液や唾液に含まれている細菌が主な原因です。
通常の食器用洗剤ではしっかりと細菌汚れを落とし切れていない可能性があるので、ご紹介した酸性洗剤を作り置きし、愛犬の食器洗いに活用してみてくださいね!