犬が「人間不信」になってしまう原因
犬は人間のお世話を無くしては生きることができません。人間不信になってしまっては、居場所や家族を失ってしまう犬もいます。
飼い主の何気ない行為が、ほんの些細な出来事が、人間不信の原因になってしまうことがあります。
愛犬を「人間不信」にさせてしまうかもしれない、飼い主が絶対にやってはいけないNG行為を解説しますので、原因を作らないようにしましょう。
1.家の中でばかり過ごしている
家の中でばかり過ごしていると、犬が人間不信になってしまうことがあります。
犬はお散歩中に出会う他人との交流の中で、人間との接し方や付き合い方など、社会を学びます。
超小型犬だからとあまりお散歩に連れて行かなかったり、他人や他犬との交流を避けたりすることは、飼い主が絶対にやってはいけないNG行為です。
家の中でばかり過ごしていると、飼い主や家族としか触れ合う機会がなく、社会化が進まないことから人間不信になることがあります。
100人と出会えば、その中に愛犬と相性の合わない他人は必ずいるかと思いますが、どんな相手にも不安や緊張や恐怖心は少なく、パニックを起こすことがないよう、慣れておくべきです。
社会化は子犬の頃から学ばせるべきですが、成犬になってからも学び直しはいくらでもできます。「もう成犬だから…」と、飼い主が諦めてはいけません。
2.しつけと称した虐待を受ける
しつけと称した虐待を受けると、犬が人間不信になってしまうことがあります。
飼い主はしつけと称し、犬に言うことを聞かせるための手段だと思っているため、それが虐待であるとは気づいていません。
唸り声を上げるなど抵抗すれば、叩かれたり蹴られたりなど暴力を受けるため、犬はただジッと耐えるようになってしまいます。
やがて恐怖心で支配された犬は、逃げることもできず、心にも体にも大きな傷を負うのです。
叩く、蹴る、怒鳴るなどし、犬を恐怖心で支配することは、飼い主が絶対にやってはいけないNG行為です。
3.グルーミングを無理強いされる
グルーミングを無理強いされると、犬が人間不信になってしまうことがあります。
爪切り、ブラッシング、シャンプー、歯磨き。どれも大切なケアですが、決して、犬が喜ぶ行為ではありません。だからといって、しないわけにもいかないですよね。
無理強いはせず、できる範囲で行い、少しずつ慣れてもらわなければなりません。
おとなしくさせるために怒鳴ったり、体を押さえつけたり、力や恐怖心で抑え付けることは、飼い主が絶対にやってはいけないNG行為です。
お互いがケガを負ってしまわないためにも、飼い主や家族では上手くできないときは、トリマーや獣医師などプロの力を頼ることも必要だと思います。
4.多頭飼育崩壊
多頭飼育崩壊によって、犬が人間不信になってしまうことがあります。
救出された犬のほとんどが人間に慣れておらず、里親を探すことも難しい状態なのだそうです。適切なしつけやお世話がされてこなかったからでしょう。
望まない繁殖をさせることは、飼い主が絶対にやってはいけないNG行為です。多頭飼いするときは、同性同士の犬を飼う、避妊手術・去勢手術を受けさせるなど対処しましょう。
まとめ
犬が人間不信になってしまう原因を4つ解説しました。
- 家の中でばかり過ごしている
- しつけと称した虐待を受ける
- グルーミングを無理強いされる
- 多頭飼育崩壊
最も身近な存在である飼い主に対して人間不信になってしまっては、愛犬は生きることさえ苦痛に感じられてしまうのではないでしょうか。
他人に対しても人間不信になってしまってはいけません。愛犬が安全に快適に安心して暮らすためには、NG行為をせず、人間を好きになってもらうための対応をしましょう。