犬にとって危険な『果物の種』6選 絶対に与えてはいけない理由や誤食してしまった時の症状まで

犬にとって危険な『果物の種』6選 絶対に与えてはいけない理由や誤食してしまった時の症状まで

犬にとって果物の種は、中毒や窒息などさまざまな危険性を孕んでいることをご存知ですか。今回は犬にとって危険な『果物の種』と与えてはいけない理由、さらに誤食した時の症状を解説します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬に果物の種を近づけるのは危険!

さくらんぼと犬

愛犬と一緒に果物を楽しむご家族は多いでしょう。甘味のある果物が大好きな犬も多く、皆で共有できる喜びがありますよね。

しかし、犬に果物を与える際は、安全を考慮して正しい与え方を心がけてください。果物によっては種に毒性があったり、誤って飲み込んでしまうと窒息や腸閉塞を引き起こす危険性もあるので気をつけましょう。

症状は?犬にとって危険な『果物の種』6選

りんごをもらう犬

では、どのような果物の種が危険なのでしょうか。ここでは犬にとって危険な『果物の種』とその理由、誤食してしまった時の症状などを紹介します。

1.りんごの種

りんごはさっぱりしていて水分補給もできるので、愛犬に与えているという方も多いでしょう。しかし、リンゴの種にはアミグダリンという成分が入っています。

アミグダリンは体内で消化されるとシアン化水素(青酸)を発生させます。これにより中毒症状を招き、誤食してから3時間以内に嘔吐や下痢、痙攣や呼吸困難などの症状が現れるので気をつけてください。

2.さくらんぼの種

さくらんぼの種にもりんごと同様、アミグダリンという成分が含まれているので、誤って食べてしまうと同様の中毒症状を引き起こす恐れがあります。

また、さくらんぼの種は種類によっては大きいものもあります。小型犬や中型犬は、大きめのさくらんぼの種を飲み込んでしまうと、窒息や腸閉塞を引き起こす恐れもあるので気をつけましょう。

3.ビワの種

ビワ

ビワの種にもアミグダリンが含まれており、胃腸で分解される際にシアン化水素が発生します。紹介したように嘔吐や下痢、痙攣や呼吸困難、最悪の場合は死に至る危険性もあるので非常に怖い症状です。

さらにビワの種は果物の中でも大きめのため、飲み込んだ際に喉や消化器官に引っ掛かってしまう恐れがあります。

4.スモモの種

スモモもビワと同じように、アミグダリンが発生させるシアン化水素による中毒症状や、種の大きさによる窒息のリスクが考えられます。

少し齧っただけでも成分が体内に入り込み、胃腸で分解されてしまう恐れがあるので気をつけましょう。

5.パパイヤの種

パパイヤ

パパイヤの種にはカルパインという成分が含まれています。現在、研究が行われている最中ではありますが、カルパインを犬が摂取することで心筋梗塞や不整脈といった症状を招く恐れがあると考えられています。

パパイヤの実は食べることができる上、消化酵素が含まれているので犬にとっても有益な食べ物です。必ず全ての種を取り除いて与えるようにしてください。

6.アボカドの種

アボカドは犬に与えるべきではない食べ物の1つに該当します。アボカドは種だけでなく全体にペルシンと呼ばれる成分が含まれており、下痢や嘔吐などの食中毒症状を引き起こします。

また、アボカドの種は大きいため、消化管や喉に詰まってしまう危険性も。胃腸に到達すると腸閉塞を招き、最悪の場合には死に至る危険性もあるので気をつけましょう。

まとめ

フードボウルを持った女性と犬

いかがでしたか。種が大きいものは、誤って飲み込んでしまうと窒息や腸閉塞の危険性があります。また、今回紹介したように種に猛毒となる成分が含まれている果物あるので、果物を与える際は必ず種を取り除いて与えてください。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。