犬がくるくる回ってから座る心理
犬がくるくる回ってから座る姿はよく目にするのですが、「まだ回るの!?」と驚くことがあります。
右にも回りますし、左にも回ります。やっと座ったのかと思うと立ち上がり、またくるくる回ってから座り直すこともあります。
目が回りそうなほどくるくる回ることもありますが、なぜそのような行動をするのか、犬がくるくる回ってから座る心理を読み解いてみましょう。
1.地面を踏み固めて座り心地を良くしたい
犬がくるくる回ってから座るのは、地面を踏み固めて座り心地を良くしたいからです。
犬が野生であった頃、土の地面を踏み固めるためにくるくる回ったり、生い茂る草を踏み固めるためにくるくる回ったり、心地よく座るための場所づくりをしていたのではないかと考えられます。
くるくる回ってから座るのは、その名残りなのでしょう。今では地面を踏み固める必要はなくなりましたが、くるくる回ってから座ることで落ち着けるのではないでしょうか。
ブランケットがぐちゃぐちゃになり、逆に座り心地が悪そうにも見えることがありますが、整えられることを嫌がる犬もいるようです。
2.安全性を確認したい
犬がくるくる回ってから座るのは、安全性を確かめたいからです。
野生の頃の名残りであることを考えると、地面にいる害虫を追い払う目的があるのではないでしょうか。
ふかふかのベッドやクッションに座ろうとしているときであれば、不安定であるため、(座っても大丈夫かな…)と確かめているのかもしれません。
3.何だか落ち着かない気持ちがある
犬がくるくる回ってから座るのは、何だか落ち着かない気持ちがあるからです。
くるくる回ってから座ったかと思うと、すぐに立ち上がり、またくるくると回り始めることがあります。
この行動を何度も繰り返し、なかなか落ち着いて座れない様子であることが、飼い主にも分かることがあります。
部屋の温度や湿度が犬にとって高すぎるのではありませんか。常に温度と湿度を確認できるよう、室内温度計を置くことをおすすめします。
蒸し暑い時期は、湿度を下げてあげるだけでも落ち着いて過ごせるかと思います。
慣れない環境にいるとき、自宅に慣れない人が来ているときなどにも、気持ちが落ち着かず、いつも以上にくるくる回ってから座る行動が見られることがあります。
4.飼い主の気を引きたい
犬がくるくる回ってから座るのは、飼い主の気を引きたいからです。
くるくる回る愛犬の姿を見て、写真や動画を撮るなどし、面白がったり楽しんだりしたことがあるのではないでしょうか。
犬は飼い主を喜ばせたり楽しませたりすることが大好きです。自分に注目を向けたいとき、飼い主が喜んでくれる行動をし、気を引こうとすることがあります。
なかなか座ろうとせず、いつまでもくるくる回っているかもしれません。くるくる回れば飼い主に構ってもらえると学習しているからです。
スキンシップやコミュニケーションは足りていますか。不足し、不安や寂しさを感じているのではありませんか。
愛犬の心の健康状態を確認してみましょう。
5.退屈している
犬がくるくる回ってから座るのは、退屈しているからです。退屈なことが、ストレスを感じる原因になっている可能性があります。
これは、異常行動ではありません。常同行動であると考えることができ、ストレスサインの一種です。退屈やストレスがくるくる回るという行動を起こしているのです。
退屈なとき、髪の毛を触る癖があるなど、私たちにもストレスによって起こされる行動がありますよね。同じようなものだと捉えてよいのではないでしょうか。
まとめ
犬がくるくる回ってから座る心理を5つ解説しました。
- 地面を踏み固めて座り心地を良くしたい
- 安全性を確認したい
- 何だか落ち着かない気持ちがある
- 飼い主の気を引きたい
- 退屈している
愛犬の可愛い行動ひとつにも、様々な気持ちが込められています。
くるくる回ってから座るときの愛犬の気持ちは、毎日同じではないかもしれません。その日の気分を読み取ってあげられるとよいのではないでしょうか。