犬には「良質な睡眠」をさせよう
犬と暮らしていると、(犬ってよく眠るなぁ…)と思うことはありませんか。
一般的に、犬には1日に約12時間~18時間の睡眠が必要だといわれており、生後間もない子犬や高齢犬の場合は1日のほとんどを寝て過ごすことも珍しくありません。
犬は「深い眠り(ノンレム睡眠)」よりも「浅い眠り(レム睡眠)」が多いため、健康でいるためには人間よりも長く眠る必要があるのです。
また、睡眠時間だけでなく、「睡眠の質」も犬の健康に大きな影響を与えることが分かっています。良質な睡眠をとることで犬は体と脳を休め、健やかな日常を送ることが可能です。
常に睡眠不足だったり、質の悪い睡眠ばかりとっている犬は、ストレスによる問題行動や体調不良を起こすことがあります。
愛犬には、意識して質の良い睡眠をさせるようにしましょう。
犬を快眠に導くためにできること
犬の睡眠の質をあげて快眠に導くためには、以下のポイントを押さえるようにしましょう。
1.静かな環境を作る
犬が寝る場所は、静かな環境になるよう工夫しましょう。
テレビやスピーカーの近く、人の出入りが激しいドアの付近、窓の近くなどに寝床がある場合、犬は周囲の物音で睡眠が浅くなってしまい、ゆっくり眠ることができません。
愛犬の寝床は部屋の隅のできるだけ静かな場所に設置し、静かに寝かせてあげるようにしましょう。
2.室温管理をする
寒すぎたり、暑すぎたりする場所では犬は快適に眠ることが難しくなります。犬が眠る場所はしっかり温度管理を行い、気持ちよく寝られる環境にしましょう。
温度は犬種や犬の体調にもよりますが、21℃~25℃くらいを目安に設定するようにしてください。
朝晩で寒暖差が激しい時期や真夏は特に注意し、エアコン、毛布、冷感素材のマットなどを利用して調節しましょう。
3.部屋を暗くする
犬が寝る時、部屋の電気をつけておく必要はありません。犬は暗い場所のほうが落ち着く習性がありますので、寝る時は電気を消すようにしてください。
飼い主が起きている時に同じ部屋で犬が寝ている場合は、ケージやクレートに毛布をかけて暗くしてあげるのがオススメです。間接照明なども上手く利用し、できる限り暗い部屋でゆっくり寝かせてあげましょう。
4.ケージやクレートの中で寝かせる
「犬と一緒に人間のベッドで寝たい」と思う飼い主さんは多いですが、犬も飼い主もお互いに快眠を求めるなら別々で寝たほうが良いでしょう。
犬と人間がベッドで一緒に寝ていると、犬が飼い主の寝返りのたびに起きてしまったり、蹴とばされてベッドから転落してしまう恐れがあります。小型犬であれば飼い主の体に潰されてしまうこともあるかもしれません。
犬は慣れていればクレートやケージの中でも安心して眠ることが可能なので、子犬の頃から別々に寝て練習をしておきましょう。
5.適度に疲れさせておく
犬を快眠に導くためには、昼間のうちに適度に疲れさせておくのが効果的です。
散歩で体を動かしたり、ノーズワークなど頭を使う遊びをさせることで、犬はストレスを発散し適度に疲れ、夜になればぐっすり眠ってくれることでしょう。
まとめ
睡眠は犬の健康に大きく影響を与えます。
愛犬がなんだか疲れていたり、イライラしている様子があれば睡眠の質が低下している恐れもありますので、しっかり眠れているか確認してみましょう。
もし愛犬がよく眠れていないのであれば、この記事を参考に、飼い主さんが快眠できる環境を整えてあげてくださいね。