『耳が聞こえにくい犬』がする行動5つ
犬は先天性の疾患や後天性の疾患、老化などによって耳が聞こえにくくなることがあります。『耳が聞こえにくい犬』がする特徴的な行動を確認し、愛犬に当てはまっていないかチェックしましょう。
1.呼びかけても反応しない
名前を呼んでも反応しない、あるいは反応するときとしないときがあるという場合は、耳が聞こえにくくなっている可能性が疑われます。
また、以前は即座に反応していた大好きな単語(おやつ、散歩など)にも反応しなくなった場合は、注意が必要です。
2.眠っているときに大きな音がしても起きない
犬は眠っている最中であっても、大きな音が近くで聞こえるとパッと目を覚まします。しかし耳が聞こえにくい犬は、寝ている最中に大きな音がしても起きずにそのまま眠り続けるという特徴が見られるのです。
もしも誤って大きな音を出してしまったのに、愛犬が微動だにせず眠り続けている場合は、耳が聞こえにくくなっている可能性を疑うべきでしょう。
3.後ろから近づいたり触れたりすると驚いた様子を見せる
視界に入らない位置から近づいたり、触れたりすると驚く犬が時々います。しかしほとんどの場合は、足音や飼い主の声かけに気づいて心の準備をしているため、派手な驚き方はしないでしょう。
耳が聞こえにくい犬の場合は、足音や飼い主の声かけに気付けないため、突然近寄られたり触れられたりすることで不安や恐怖、驚きが大きく、中には咄嗟に攻撃してしまう犬もいます。
4.不安そうな様子を見せることが増える
以前に比べて不安そうに怯える様子を見せることが増えたという場合も、耳が聞こえにくくなっている可能性が考えられます。
犬は嗅覚と聴覚を使って周囲の状況を把握しているので、聴覚を失ってしまうと強い不安に駆られてしまうのです。そのため、以前よりも臆病になったり、警戒心から攻撃的な行動に出るようになるなどの変化が見られます。
5.動く時間が明らかに減っている
耳が聞こえにくくなることで臆病になり、活動時間が減るという行動の変化も特徴的です。耳が聞こえないため、周囲の状況を正確に把握することが難しくなり、動くことに不安を感じているのでしょう。
愛犬の聴力が弱っているか確かめる方法は?
もしも「愛犬の耳が聞こえにくくなっているかもしれない」と疑いを抱いた場合は、ご家庭で簡単な聴力検査を実施してみましょう。
愛犬が寝ているときや飼い主とは別の方向を向いているときに、そっと気配を消して後ろに立ちます。気づかれていないことを確認した上で、なるべく大きな音を立ててみましょう。
立てる音は、低い音、高い音、その中間の音で試してみてください。それぞれに対する反応を見て1つでも反応が薄い、あるいはまったく反応しない音がある場合は、耳が聞こえにくくなっている可能性が高いでしょう。
何らかの疾患や一時的な体調不良の可能性もあるので、かかりつけの動物病院に相談してください。
まとめ
いかがでしたか。今回紹介した『耳が聞こえにくい犬が見せる行動』に当てはまる特徴が多くある場合は、耳が聞こえにくくなっている可能性が疑われます。ご家庭で簡易的な検査を行い、念の為、かかりつけの動物病院に相談しましょう。