犬の散歩…『ごはん前と後』どちらに行ってる?
皆さんは愛犬の散歩をごはん前とごはん後、どちらに行っていますか。「なんとなく時間が合う時に行っている」という人も多いかと思いますが、実は食事と散歩のタイミングを間違えると、非常に危険な症状を招く恐れがあります。
食事と散歩の順序やタイミングを間違えてしまった場合、胃にガスが溜まることで過剰に膨らんでしまう『胃拡張症候群』や、胃が捩れてしまう『胃捻転』を引き起こす危険性があるのです。
これらの症状は死亡率も非常に高く、症状が悪化するまでの時間も短いという恐ろしい特徴を持っています。
避けるべき犬の散歩タイミングや危険な症状を解説
では、犬の散歩はごはん前とごはん後、どちらに行くべきなのでしょうか。避けるべきタイミングと危険な症状を解説します。
1.ごはん直後に散歩へ連れて行くのはNG
結論から言うと、ごはんを食べた直後に散歩へ連れて行くのはやめてください。ごはんが胃腸に消化されずに溜まったまま散歩などの運動をしてしまうと、消化不良を起こしたり、胃捻転や胃拡張症候群を引き起こすリスクが高まります。
特に大型犬はこれらの症状を引き起こしやすいと言われているので、散歩の後にごはんを与えるようにしましょう。
2.ごはん後は1〜2時間休憩してから散歩へ
もしも散歩前にごはんを与えてしまった場合は、胃に入った食べ物が消化されるまで、愛犬をしっかり休ませてあげましょう。
一般的に食後から1〜2時間である程度消化されると言われているので、ごはんを先に与えてしまった場合は、1〜2時間休ませてから散歩に連れて行き、散歩中はいつもよりゆったり歩かせてください。
3.散歩中のおやつやドッグフードも少量に
散歩中におやつやドッグフードをご褒美として持ち歩く方も多いでしょう。しかし、大量に与えてしまうと胃腸に負担がかかり、こちらも消化不良の原因になることがあります。
そのため、散歩中のおやつやドッグフードも数粒程度、ほんの少量にとどめてください。
4.散歩直後も控えて!落ち着いてから与えるのが理想
ごはんのタイミングは散歩の後が理想的です。しかし、散歩から帰ってきた直後に与えてしまうと、消化機能が低下している状態で食べ物を胃腸に入れることになるため、消化不良を引き起こしやすくなります。
また、興奮状態でごはんを与えてしまうと、早食いの原因にもなるので喉に詰まらせたり、消化しにくく腹痛の原因になる恐れもあるので注意しましょう。
散歩後のごはんは、犬の様子が落ち着くまで約30分〜1時間ほど時間を置いてから与えると、消化機能が安定した状態で食事を楽しむことができます。
5.こんな症状が出たら危険!すぐに病院へ
もしも以下のような症状が見られたら、胃捻転や胃拡張症候群の疑いがあるのですぐに病院に連れて行ってください。
- お腹が膨れている
- 吐き気を催しているのに吐けない
- 呼吸が荒く苦しそうな様子を見せる
- 背中を丸めて腹痛を起こしている
- 落ち着きなくウロウロ歩き回っている
うっかり食後に散歩へ連れて行ってしまったり、散歩直後にごはんを与えてしまった時には要注意です。
まとめ
いかがでしたか。犬の散歩はごはん前に行うのが最適なタイミングです。もしも散歩前にごはんを食べてしまった場合は、しっかり胃腸を休ませてから散歩に連れて行きましょう。