犬が「オシッコをした後」に見せる行動
愛犬がオシッコをした後、どのような行動をしているか確認したことはありますでしょうか。
実は犬は、オシッコをした後に、さまざまな行動をしているのです。そしてなかには、見逃してはいけないサインがその行動に隠されていることも。
そこで今回は、犬が「オシッコをした後」に見せる行動について解説します。愛犬に当てはまる行動があるかどうか、チェックしてみてください。
1.後ろ足を蹴り上げる
犬がオシッコをした後に見せる行動といえば、後ろ足で地面を蹴り上げる動作を思い浮かべる方が多いでしょう。
この行動は、一見すると土や砂をかけてオシッコを隠そうとしているように見えます。しかし、オスの犬はオシッコのニオイで縄張りを他の犬に示す習性があるため、むしろ実はオシッコのニオイを周囲に広げようとしているのです。
ちなみに、マーキングはオスだけでなく、発情期のメスが行うこともあります。
2.オシッコのニオイを嗅ぐ
犬は排尿後、自分がしたオシッコのニオイを嗅ぐこともあります。
嗅覚が優れている犬にとって、ニオイはさまざまな情報がつまった貴重な情報源です。自分のオシッコを嗅ぐ行為も、情報収集の意味があるのでしょう。
また、「トイレの中にうまくオシッコできたかな?」と確認するため、ニオイを嗅ごうとする犬もいるようです。
3.陰部を舐める
オシッコをした後、自分の陰部を舐める犬もいます。この行動を見せる犬は、オシッコによる汚れを綺麗にするために舐めていることが多いですが、なかには陰部に痛みや痒みを感じている場合もありますので注意しましょう。
何度も繰り返して舐める、陰部に赤みや膿みが見られるなどの様子があれば、動物病院へ相談するようにしてください。
4.走り回る
犬がオシッコをした後、急にテンションが上がって走り回るのを見たことはありませんか?
これは、犬がオシッコをしてすっきりした気持ちからくる行動です。長時間オシッコを我慢していた犬ほど、解放感から興奮して走り回ってしまうことが多いでしょう。
5.飼い主に報告する
排尿後に「オシッコしたよ!」と飼い主に報告にくる犬もいます。この行動はオシッコをした後に飼い主が褒めたり、ご褒美をあげている犬によく見られます。
報告の仕方は犬によってさまざまで、「ワン!」と吠えて知らせる、飼い主に駆け寄って来る、ジッと目を見つめてくるなどの行動を取ることが多いです。
愛犬がオシッコの後に報告にやってきたら、しっかり褒めてあげるようにしましょう。
見逃してはいけない『犬のオシッコ』の異変サイン
オシッコには、犬の体の異変があらわれることがあります。
どんなオシッコや排尿後の犬の行動が危険なのかご紹介しますので、見逃さないように参考にしてください。
何度もオシッコをする
愛犬がオシッコをしたと思ったら、またトイレに行って排尿しようとしている…。
このように、犬が頻回にオシッコをする場合、膀胱や腎臓の病気の可能性があります。
愛犬の普段のトイレの回数や、飲水量は常にチェックし、異変にすぐに気づけるようにしておきましょう。
いつもと異なるオシッコをしている
犬が次のようなオシッコをする時は、体調不良を疑いましょう。
- 血が混じる
- 色が濃い
- オシッコが透明
- ニオイがきつい
- キラキラしている
長時間寝ていた後の犬のオシッコは色やニオイが濃くなったり、水をたくさん飲んだ後は色が透明になったりする場合もありますが、それ以外の異変は内臓のトラブルの可能性が高いです。
排尿時に痛がる
オシッコをする時に「キャン!」と鳴いたり、排尿が辛そうな表情をしている犬は痛みを感じています。
膀胱炎や尿路結石、脊髄疾患などが疑われますので、症状が改善しない場合は動物病院へ相談してみてください。
まとめ
今回は、犬が「オシッコをした後」に見せる行動について解説しました。
トイレのしつけが完璧になってくると、飼い主は愛犬が排尿する様子をあまり気にしなくなりがちです。
しかし、犬の排尿時や排尿後の行動には、体調不良のサインがあらわれていることもあります。そのため、愛犬がオシッコをしている様子はできるだけ観察するようにしましょう。
そしてもしその様子に異変を感じた場合は、早めにかかりつけの動物病院に相談してくださいね。